藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTC28巻収録「のび太航空」。
(ただし1982年の初掲載時は「三輪飛行機」であり、タイトルはTC掲載時に改題された。)
未来の遊園地に置いてある三輪車を模した飛行機でありペダルをこぐだけで空を飛べるが、飛行技術そのものはかなりしっかりしている。
もっとも、この話については話の展開の方が面白いかもしれない。
パイロットやってやろうじゃねえかといきり立つのび太
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笑う三人
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スネ夫がほぼイメージ通りのウエメセ
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ジャイアンが登場
のび太「どこまで?」
ジャイアン「う〜んと遠くへ、そうだ、ホンコンへやれ!!」
のび太「ホンコン!?冗談じゃない!これは国内線だよ!!」
ジャイアン「これが目に入らぬか!」
と言って取り出したのは花火。
そう、なんとジャイアンは母ちゃんから逃れ、ほとぼりが冷めるまで外国へ高飛びするべくハイジャックを企てたのである。
母ちゃんが怖いからってそこまでするかジャイアンよ……。
「機長おちつけ!犯人を刺激するな、時間をかけて交渉しろ。その間にこちらも対策を考える!」とめっちゃプロっぽくアドバイスするドラえもん。のび太も「香港へ行く道順が分からない」というもっともな反論をするものの、ジャイアンは「世界地図持ってこさせろ。ついでに弁当とこづかいを百円だ、1時間以内だぞ。一秒でも過ぎたら機体を爆破する!」という要求を突きつける。下手な真似をしてはのび太の身が危ないと判断したか、ドラえもんと静香は要求を一旦呑むことにし、ドラえもんは地図を取りに、静香はおにぎりを作りにそれぞれ帰宅。
のび太は尿意を訴えるがジャイアンは「逃げる気だろ」と耳を貸さない。
その間にドラえもんから事情を聞いた妙に冷静沈着なスネ夫が当局を呼び出す。
そう、ジャイアンの母ちゃん。
スネ夫「説得してください。」
ジャイアン母「タケシやめな!つまんない事して人様に迷惑かけたら承知しないよ!」
ドラえもん「流石に迫力あるなぁ…」
だがスネ夫にキレたジャイアンはついに花火をドラえもん達に投下。空爆に驚くドラえもん、静香、スネ夫、ジャイアンの母ちゃん。
……そして。
「がまんできない!!」
その言葉と共に、のび太がとんでもない顔芸と共にハイジャッカー目掛けて顔射。
(さすがに大山版では上半身へになり、わさドラ版ではそのシーンそのものがなくなっていた)
当然飛行機はコントロールを失い裏山へ墜落するのだがその際
「ワーやめろ!」
「機長!!何をするんだ!!」
と、たぶんドラえもんが叫ぶ。
一見何の変哲もなさそうだが、
実はこの「機長!!何をするんだ!!」の元ネタは初掲載の1982年に起こった飛行機事故の「機長!何をするんですか!」であり、先ほどの一件もある種の逆噴射である。
(わさドラでカットされたのはさすがにネタが古すぎたためか)
最後は墜落でボロボロになったジャイアンは母に連行され、のび太も航空業は廃業とするのだった。
ドラえもん「その方が良いと思うよ、世の中の為にも。」