「これでもっと、美味しいご飯が作れるようになれますでしょうか?」
プロフィール
人物
ゲヘナ学園の給食部に所属する1年生。ゲヘナでは珍しく常識人の部類で、料理に対する熱意はとても強く、全学園生の給食を部長であるフウカと共に早朝から仕込んでいる。
しかし、彼女が手掛ける独創的な料理の数々は人知を超えた災害レベル。
「高火力の方が時短になる」というありがちな誤解から調理に銃火器を使用するのはわかりやすい方で、他人の作ったレシピ本通りの料理の最後にすこしオタマでかき混ぜただけで料理の味がおかしくなるなどの不可解な事象を引き起こす、単に「料理下手」と称するのもためらわれる特殊能力の持ち主。
公式Twitterでの生徒紹介では、彼女の料理に興味を示すアロナが「生物兵器」「命は大切にしなさい」と制止されている。
そんな彼女がレシピに頼らず我流で生み出す料理は悉く人体および生命に害をなすのものばかりで、特にEXスキルの発動時に現れるパンケーキと思われる物体は、全体が紫色で緑色の液体を垂れ流し、うねうね動くタコ足の様な触手が生えている。
加えて「また料理が自我を持ってしまったみたいです」という発言から、彼女の作る料理が勝手に動くのは日常茶飯事らしく、もはや生体錬成の域に達している。
どういうわけかこの料理、EXスキルとして敵集団の中に放り込まれると、戦車に乗っている相手だろうが関係無く敵を引きつけるという強烈な誘引効果がある(詳しくは後述)。
給食部部長であるフウカもジュリの熱意を無下にはしないため、食材選びや下拵えに専念させることでゲテモノ生成を(ある程度は)コントロールしている様子。
なお、現時点でジュリの料理をまともに堪能できるのは、美食研究会でも悪食の申し子たる獅子堂イズミただ一人。
2022年12月28日のメンテナンスからメモリアルロビーが追加された。給食部が保有している畑での農作業に精を出しているようだ。
イベント
「夏空のウィッシュリスト」では直接登場はしないが、イズミがジュリの作ったと思われるソースを持ってきており、意図せず、そして間接的にではあるが騒動のきっかけをつくってしまっていた。
給食部と美食研究会がまさかの共同作業を行うというイベント「喰積の前にいささか一番勝負」では、イベントの主役である部長達が新年の装いをお披露目する横で新規衣装はお預けとなり、いつもの制服姿で登場。改まった料理勝負の場で、料理人としての本領を発揮するフウカのサポートに徹しており、買い出しでは食材の目利きで活躍するなど、縁の下の力持ちという役柄であった。
なお、本イベントではフウカの指示で「下ごしらえだけ」を手伝っており、その後はフウカがきっちり美味しく仕上げているため、ジュリの奇天烈なスキルは調理の段階で発動するらしい事が判明している。
パンちゃん
ジュリがしばしば生み出すパンケーキの怪物。毒々しい紫色をした2枚重ねのパンケーキの間から伸びる短い触手で元気に厨房を跳ね回っている。
EXスキルとして敵陣に投入される問答無用の生物兵器である点を除けば、友好的で知性すらあるという、ゲヘナ給食部のゲテモノマスコット。
ジュリとしても意図してパンちゃんを焼き上げているわけではないため、大抵は部内で処理されるようだが、どさくさに紛れて逃げおおせる個体もおり、晄輪大祭に出店した際には給食部の広報に併せて来場者への注意喚起が出されている。
武器
固有武器「給食部の護身用銃typeB」のモデルはM30 Luftwaffe drilling。護身用として持たされているが、たまに調理に使われてしまう。部活の備品のような名前だが、私物の銃火器を別に持っているのかはフウカ共々謎。
性能
通常版
「これで完成です!…ちょっと待って!?」
初期レアリティ | 攻撃 | 防御 | 役割 | ポジション | クラス | 武器種 |
---|---|---|---|---|---|---|
☆ | 爆発 | 軽装備 | SPECIAL | BACK | サポーター | SG |
通常スキルでは、最も攻撃力の高い敵の攻撃速度を下げて味方の被害を減らしたり、味方のHPの最大値を増やすことができる。戦闘には直接参加しないSPECIAL枠だが、主に防御面におけるサポート役として優れるので、後述のEXスキルを使わなかったとしてもスペシャル枠に置いておくだけで味方が打たれ強くなる。
しかし、彼女最大の武器はEXスキル。
発動すると、指定ポイントに例のパンケーキを投下し、そこから一定範囲内にいる敵を誘引する。そして、それがたとえ戦車であろうとも容赦なく引き寄せて毒状態にしてしまう。敵がスキル発動の準備中だろうとキャンセルして強制的に移動させるという妨害効果を持つため、敵の行動を邪魔しながら無防備にし、さらに毒ダメージのおまけまで付く。
敵の前線を崩壊させるにはうってつけであり、使い方次第でピンチを脱して攻勢に転じることも可能。まさにオート戦闘ではなく、手動でスキルを発動する直接指揮下での戦闘で真価を発揮するEXスキルである。
ジュリのボイスでは味方のために用意したものをうっかり敵に供してしまった様子がうかがえるのだが、尊敬しているフウカが実際に手料理で味方を回復させるスキルを持っているだけに、一抹の切なさが漂うスキルでもある。
……発動中に隣でフウカが諦めたような顔をしているのは見なかったことにしてあげてください。
なお、注意点としてはペロロジラの出してくるペロロミニオンには誘引効果が発揮されず、着弾地点にいる相手に限って毒効果となる。特に色彩化ペロロジラ戦の決戦パートではジュリが強制出撃となるため要注意。
余談
1周年記念PV
フウカと共にシャーレ発足1周年パーティーの準備に勤しんでいた──ようなのだが、「準備の監督」という名目で襲来した美食研究会によってフウカと共に椅子に縛りつけられるという不憫な目に遭っている。パーティー用のスイーツを平らげていく美食研の蛮行を絶句しながら見つめるフウカと違い、ジュリは項垂れてヘイローも消えているため、何らかの手段で眠らされたか、もしくは気絶させられていると思われる。
どうやらこの一幕はライブ配信されていたらしく、チャット欄には用意されていたケーキの安全性を気にかける書き込みや、どう見ても無事ではない給食部員を心配するスケバンっぽい書き込み(ユーザーネームは“sukeben”になっている)も見られた。
なお、同じカットではイオリが惨状を目にして立ち尽くしている他、直後にはちょうどシャーレに到着したヒナやチナツといった風紀委員会の面々も登場しているため、流石に二人とも間もなく解放されたのではないかと思われる(先生のお出迎え直前には厨房からケーキを持ち出そうとするジュンコと、阻止しようと縋りつくフウカ、後を追って出てくるイオリの姿も描かれている)。
なお、PV後半で描かれる各校自治区の情景では、とある事情で給食部の車両が水没してしまった後の買い出しの様子も差し挿まれ、フウカが運転する原付とロープで繋がれた、ピンク色の自転車(給食部のステッカー付き)に乗るご機嫌なジュリが描かれている。
冬の寒空の下とはいえ眩しい笑顔を浮かべて牽引されている姿からは、色々な目にあってもなお給食部としての活動が楽しいのであろう微笑ましさが窺える。
バレンタインチョコ
バレンタインで渡してくれるチョコレートは、先生たちの予想通りの手作りチョコレート。
と言っても、当初は先生の健康を優先した結果、スーパーで買ってきたチョコを手作りと偽って誤魔化そうとしたようだが、ジュリの手料理の味を知る先生は「違う」と看破。それでも「私の手作りをお渡しするわけには」「体調を崩させてしまうわけにもいきませんし」と躊躇う彼女に、先生はなおも手作りが食べたいと食い下がる。
出来上がったのは紫と緑のオーラを纏ったトリュフチョコレート(リンク先・5列3段)。受け取ったチョコをその場で食した先生は、ジュリの手作りチョコを食べられた喜びに包まれながら気持ち良く卒倒していった。