黒兄弟

くろきょうだい

『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』『ハリー・ポッターシリーズ』の、シリウス・ブラックとレギュラス・ブラックの兄弟のこと。

概要

非公式の名称。「ブラック家の兄弟→ブラック兄弟→黒兄弟」という由来。

物語開始時点で既にレギュラスが亡くなっており、シリウスも弟のことを詳しくは話さなかったため、彼らの関係性は謎に包まれている。そのため多くのファンの考察あるいは二次創作の対象になっている。

長男がシリウスで、次男がレギュラス

純血聖28一族にして「王族」ブラック家の最後の直系。

父親のオリオンはブラック家本家の直系であり、母親のヴァルブルガは元々ブラック家分家出身。二人は親同士がいとこであり、いわゆる「はとこ」の関係にあたる。

ちなみにヴァルブルガの弟シグナス・ブラックの娘がベラトリックス、アンドロメダ、ナルシッサであり、シリウスとレギュラスとはいとこの関係にあたる。

純血主義者の両親から「レギュラスの方がシリウスよりも良い息子」とされていたらしい。

ホグワーツ魔法魔術学校にシリウスが入学すると、家の伝統を破りグリフィンドールへ入寮。更に「血を裏切る」ジェームズ・ポッターと親友になった。

レギュラスは伝統に従いスリザリンに入寮。

1〜2歳差のため(シリウスの誕生日は11月3日、レギュラスの誕生日は不明)、在学期間も5〜6年間と長い間被っていた。

レギュラスはヴォルデモートの熱心なファンであり、在学中に死喰い人へ加わる。両親もそれを喜んでいた。

しかし、ヴォルデモートがブラック家のハウスエルフでありレギュラスが大切にしていたクリーチャーを虐待したことで離反。ヴォルデモートの分霊箱を奪取、クリーチャーに託した。そして自分は毒薬で衰弱しながら亡者の群れに引き込まれながら溺死した。

シリウスは上述の事情を全く知らず、「死喰い人になったが怖気付いて逃げた挙句始末された馬鹿な弟」と認識していた。

シリウスは卒業後不死鳥の騎士団に加わり、ジェームズとリリーの子ハリーの代父となる。

しかしピーター・ペティグリューの裏切りにより、冤罪でアズカバンへと長年収監されることとなった。

後に脱獄するが、冤罪は晴れないままハリーを守るために命を落とす。死喰い人ベラトリックスの呪文で魔法省神秘部にある死のベールの向こう側へと落とされてしまった。

奇しくもシリウスもレギュラスも「遺体なき死」であった。またどちらの死にもハウスエルフのクリーチャーが深く関わっている。(クリーチャーに騙されたハリーをシリウスは救出しに行き、殺された。)

シリウスがレギュラスの離反の真相を知ることは遂になかったが、後にハリーたちはクリーチャーから真相を知った。

シリウス(Sirius)、レギュラス(Regulus)はどちらも恒星由来。シリウスは全天21個の1等星の中で、太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星。一方、レグルス(レギュラス)は全天21個の1等星の中で最も暗い恒星である。