概要
怪獣特撮映画『ゴジラ2000ミレニアム』に登場する架空の自衛隊兵器。
73式装甲車の車体をベースに、危機管理情報局(CCI) が自衛隊と共同開発した対ゴジラ専用のミサイル「フルメタルミサイル」を2発搭載する。ほかに87式自走高射機関砲と同じような射撃用・索敵用らしき2種類のレーダーを装備していることも確認できる。
フルメタルミサイルは弾頭を硬度の高い金属にしており、徹甲弾のように標的を貫通することに特化している。その性能たるや、複数並べられた10メートル厚の鉄筋コンクリートを貫通するほど。地中貫通爆弾にも匹敵する貫通力になっている。一方で爆薬の類は搭載せず、着弾しても爆発はしない。
劇中ではゴジラへの攻撃に使用され、ゴジラの表皮を抉るという通常兵器には不可能だった大金星を挙げている。が、表皮を抉っただけでゴジラを倒せるはずもなく、ミサイル自体も体内奥深くに到達することは困難であり、それほど効果はなかった。
余談
ゴジラシリーズ次回作の『ゴジラ×メガギラスG消滅作戦』では撮影に自衛隊は協力していないが、これは今作で自衛隊の装甲車を勝手にフルメタルミサイルランチャーにして登場させたことが自衛隊(または防衛庁か防衛長官)を怒らせたから、らしい。
小説版では航空自衛隊のF-15J戦闘機にもフルメタルミサイルが搭載されており、百里基地所属機14機が各機8発ずつ搭載して出撃している。ゴジラへの攻撃時には、射程が短いためか(あるいは怪獣映画のお約束か)ゴジラに急降下しながら発射する描写がある。