概要
元いたものと離れて、距離を置くことである。
身体と魂が分離する事を幽体離脱と言ったりもする。
物語上では、様々な理由で仲間・パーティーから離れる事を意味する。
喧嘩別れして戻ってきたり、中には裏切ったり、死別と離脱する理由は様々である。
時にそれは、物語上のスパイスやフレーバーとなり、見ている者の感情を揺さぶるのである。
ゲーム上での離脱
ゲーム上では仲間やキャラクターが一時的にプレイヤー側から離脱する事がある。
戻ってくるパターンもあり、パワーアップして戻って来たり、一度敵なったけど、許されたので仲間に戻ると言うパターンもある。
中には離脱したら二度と戻らないケースもあり、この場合は「永久離脱」と呼ぶ。
理由は勿論様々で、ストーリー上のスパイス、フレーバーになる為に取り入れられる事が多い。
中にはキャラクターがゲームシステム的に死んだから二度と蘇らなかったり、またはその可能性があるシステムを入れているゲームもあるが(『ウィザードリィ』など)、ここではストーリー上で名前のあるキャラが離脱する場合を解説する。
この離脱によって起きる影響は様々で、物語上のフレーバーになる反面、プレイヤー側に対し「被害」が及ぶ事がある。
以下、デメリットの一例
- 使用した能力値上昇アイテムが無駄になる(取得数が限られていたり、レアだったりする事が多い)。
- そのキャラに渡したアイテムや装備品が戻ってこない。
- パーティーメンバーが減る事による一時的、もしくは永久的な戦力の低下。
- ロボットなどに乗り込むゲームの場合は機体を強化した資金が無駄になる。
- 場合によっては育てたステータスがそのままで敵に回る事もある。
などなど
上記はそれ以外にも、プレイヤー側はリソース(育てる為のプレイ時間)をつぎ込んでいる事が多く、有能なキャラや、手塩に育てたキャラクターが手元に居なくなる喪失感が大きい。
また、抜ける兆候がないまま、突如抜けた場合上記の損失が一気に来るために、そのキャラに対するイメージも悪くなる事がある(『ドラゴンクエストⅦ』のキーファ・グランなど。特にキーファは抜けた直後に、難易度の高いエリアに行くのも一因である)。
ただし、抜ける事が読めないと言う事はストーリーに対する衝撃にもなる為、悩ましい所でもある。
中には、ある程度の救済が行われる事もあり、装備品やアイテムが戻って来たり、即座に別のキャラが入って来たり、能力値を入れ替わるキャラと共用する事で無駄にならない場合もあるが、絶対に保証される物では無い為、プレイヤー側は永久離脱におびえながらプレイすると言う控えめなプレイになったり、事前に攻略情報を読み込む必要がある為ネタバレを避けられないケースもある。
中にはプレイヤーが選ぶルートなどで回避出来る事もあるが、二者択一であったり、条件が厳しい事が殆ど。
バグを利用して永久離脱を回避出来る場合もあるが、ゲームシステムに対し、内部的な矛盾が起きる為にフリーズや進行不能になってしまう事がある。
また、古いゲームでは容量の都合上離脱を行わせるケースもある(『ファイナルファンタジー2』など)。
その為か、PlayStation2位までのゲームでは永久離脱は比較的多かった物の、近年のゲームでは忌避される事も多い為、永久離脱は行われない事が多く、また行われるとしても強化アイテムの使用や装備品の変更を出来なくして、ゲストキャラである事を強調したり、物語上でしっかりとした事由を説明する事が多い。
これらの理由が無理矢理だったりすると時には炎上事件に発展する事すらある。