概要
室町時代から幕末にかけて相馬中村藩を統治した相馬氏の本拠地。毎年7月に開催される相馬野馬追の御行列の出発地のひとつ。
太平洋に面した相馬港、海と隔てられた潟湖である松川浦にある松川浦漁港など港湾が設置されており、工業・漁業が盛ん。
2011年の東日本大震災では津波が海から3km先まで到達し、海沿いは壊滅的な被害を受けた。
ホッキ貝の水揚げで有名。2022年ごろからトラフグが多く水揚げされるようになった。
福島県に立地してはいるが、県庁所在地である福島市とは阿武隈高地で隔てられており、鉄道を使うにしても宮城県岩沼市にある岩沼駅で乗り換えて1時間半から2時間はかかるため、交流が乏しい。
対して仙台市は常磐線乗り換え無しで約1時間、片道1000円未満で行くことが出来るため、多くの通勤・通学者がいる。それに加えて宮城県の地上波テレビ・ラジオもクリアに受信可能なため、かつては福島県に無かったTBS系列などを視聴するために見ていた家庭も多く、ラジオも出力が低くて聴きづらいラジオ福島よりも出力が大きなTBCラジオをメインで聴いているため、大半の相馬市在住者は仙台に馴染みが深い。もちろん応援する球団は東北楽天ゴールデンイーグルス。
このように福島県の中枢である中通りよりも、仙台市のベッドタウンとして成立している生活圏なので、免許を取りに行く際には街中の国道沿いにある仙台市泉区の免許センターや、福島市へ行くよりも遥かに道が良い大河原町の仙南免許センターに行く方が楽なのであるが、一応福島県の自治体であるため宮城県で免許を取ることが出来ないので、わざわざ狭くてカーブの多い国道115号線通って阿武隈高地を越えて、南北の行き来に比べて回り道多くて東西の行き来が面倒臭い福島市内の道路を西に進み山の方に存在する福島市の免許センターに行かねばならぬので物凄~く面倒臭かった。
しかし2010年代以降、AMラジオのFM補完放送が始まり、スマホアプリのradikoもサービスを開始したため、ラジオ福島の放送を聴きやすくなった。
また、東北中央自動車道の相馬-福島間を結ぶ「相馬福島道路」が2020年代に全面開通。福島市へのアクセスが格段に良くなったため、中通りとの交流が活発化してきている。
その他
- 1954年に中村町、大野村、飯豊村、八幡村、山上村、玉野村、日立木村、磯部村が合併して成立。中村以外の村は住所としての地名は消滅したものの、小学校の名前として残っている。そして現在に至るまでそれぞれの村の意識が強く、消防団も各村だったところが分団として存在。排他的なところは感じられないが、地域の活動に関しては温度差が存在する。
- 人口が4万人を切り、3万人台になっている田舎の割にパチンコ屋の軒数がやたら多い。早朝に水揚げが終わった漁業関係者が昼間の暇潰し兼娯楽として需要があったため。
- 商業都市である南相馬市とは微妙な関係。かつては南相馬市内にある工業高校に相馬市からやんちゃな方々が進学してきていろいろやらかしてきたため、相馬市民の印象を著しく悪くしていたのが要因。21世紀に入ってからは人口流出と少子化による高校の合併や教育システムの改革により、そういった生徒は少なくなってきている。1990年代後期は駅前で堂々と制服着て喫煙していた輩がいたりしたし。
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鈴木尚広 - 相馬市出身の元プロ野球選手で読売ジャイアンツのコーチ。実家は精肉店。
相馬野馬追 - 総大将出陣地。
流山市 - 姉妹都市。
南相馬市 - 隣接自治体。ある意味永遠のライバル。よく混同される。相馬市と南相馬市は別の自治体です。