概要
福島県相双地区(相馬市・南相馬市・相馬郡・双葉郡地域)で開催される祭り。
その昔、平将門が始めたとされる軍事訓練を今に残す祭である。
祭の参加者は戦国時代さながらの甲冑を着込み、騎馬に乗って参上する。
祭は3日間続けられ、1日目に各郷で出陣式、総大将お迎え、宵乗り競馬があり、2日目に神旗争奪戦の会場である雲雀ヶ原に向け御行列をする。3日目には相馬小高神社で野馬懸神事(野馬を素手で捕まえて奉納する)が行われ、一切の行事が終了する。
この祭の特徴は、何と言っても総大将が元相馬藩主の直系であること。
つまり、殿様の家系が未だに存続していること。
そして台本がある演劇ではないことである。
歴史上の誰かを演じることはないため、騎馬武者たちは自分の名前で出場し、口上を述べるときも自身の名を口にする。出陣式などで離れた郷からの合流隊の先遣が到着したときの口上は感動物。
また、現役を引退した競走馬が引退後のセカンドキャリアとして祭りに臨む騎馬として活躍していることが多く、2002年の皐月賞馬ノーリーズンやゴールドシップ産駒初の重賞馬ブラックホールなどの有名な馬も南相馬で余生を過ごしている。
毎年7月に開催され、かつては上旬から下旬、2011年から最終週の土・日・月曜日だったが、2024年から2ヶ月前倒しになり5月最終週の土・日・月曜日となった。
関連タグ
大井競馬場…年に一度、相馬野馬追のイベントが行われる。
- 相馬野馬追に参加経験のある元競走馬