神奈川県川崎市川崎区に鎮座する若宮八幡宮の境内社金山神社で毎年4月第1日曜日に開催される祭り。
「でっかいまら!」「でっかいまら!」
概要
金山神社の祭神である金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)の二柱は、別称「かなまら様」とよばれ、「性と鍛冶屋の神」とされている。
「かなまら祭り」は、江戸時代に川崎宿の飯盛女達(宿場で客を取る私娼)が、この二柱に性病除けや商売繁盛の願掛けを行った「地べた祭」に端を発する祭礼である。現在では、商売繁盛・子孫繁栄(子授け)・安産・縁結び・夫婦和合などを願う祭りとされている。
簡単に言うと「かなまら」(男のシンボルをリアルに模した御神体)を御輿に載せて担ぐ祭りで、御神体のほかにも地元の商店街などの組合が作った「かなまら」の御輿もその前座として練り歩く。上のセリフは御輿を担ぐときの掛け声である。
出店では「かなまら」を模した飴や商品が立ち並び、婦人会主催による「大根の早削り」などが催しされる。
金精信仰についての概略
古代から続く、子孫繁栄と豊穣を祈願する『男根崇拝』に端を発する信仰。
日本各地で信仰されていたため、今でも農村部にその信仰を残す場所もある。
供物としては大根などの根菜類が多い。なぜかとは……、まぁ…お察しください。
また、かなまら祭を邪教と呼び忌避している陰謀論者も存在する。日本の神仏習合を何だと思っているのか(外部リンク)。