「旧市」とよばれる岸和田市北西部、岸和田城下およびその周辺で毎年9月に行われる神事。
今の形になったのは、城下で行われていた五穀豊穣の祭礼を岸和田藩の殿様に披露したのが起源だといわれる。
なお、だんじり祭りは泉州一帯で行われるが、その中でも岸和田旧市のものが規模・技術ともに最高である。
「町会」とよばれる市内の町や区画毎に結成されている団体が、だんじりを曳きながら疾走する。
特に交差点を高速で曲がる「やり回し」が有名。
だんじりは、複雑華麗な彫刻が施された重量約3トンの総ケヤキ造りで、新調すると数億になる。
主に曳くのは男性の仕事とされ、女性は高校卒業以降は裏方にまわる。
なおだんじりが衝突するなどして民家の一部損壊が起こる場合もあり、現地では専用の保険を販売する保険会社もある。
また、参加者を「怪我を恐れていない」や「命知らず」などと言ったりもするが、これは誤りで、神事であるため、穢に繋がる血や死を非常に嫌い、細心の注意を払う。
とはいえこの祭りは岸和田市の旧市出身の男性にとっては欠かすことのできないものであり、他地域に就職や進学で出ても祭りの時期には休暇を取り必ず参加する者は珍しくない。
所属芸人をこき使うことで有名な吉本でさえ、休みを認める。
pixivではだんじりのタグで登録される事が多い。