CV:各務立基
概要
『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』の登場人物。
前作『ブレスオブザワイルド』でも度々語られていた謎多き種族「ゾナウ族」の青年。ミネルは姉に当たる。
本作序盤にて、ミイラを封じこめていた腕の主であり、瘴気に侵されたリンクの右腕を付け替えた張本人。既に故人のようで、リンクには霊体のような姿で語りかけ、始まりの空島で腕の力の使い方を教えてくれる。「ラウル」という名前は、ハイラルの人々からはハイラル王国初代国王の名として知られている。妻にはハイリア人のソニアがおり、信頼を置いている彼女に「時の秘石」を託している。
過去の人物であるが何故かゼルダ姫のことを知っているようで、リンクのこともゼルダ姫から伝え聞いた様子。
人物
黒い羊の獣人を思わせるようなフォルムで、耳が長い。額にも眼があり戦う時や激昂時に見開かれる。
民族衣装のようなものを身に纏っており、髪の毛を脚まで伸ばしている。
リンクの前に現れた時は霊体であるため、青白く光った半透明の身体だが、リンクに渡した右腕のみ一際青白く光っている。
穏やかな性格で、空島で動き続けているゴーレム達を気にかけるなど心優しい一面を見せる。
また作中でも博識な方であり、空島の風習や儀式のことについても詳しい。
能力
光(破魔)の力
秘石によって倍加された強大な光の力を持ち、神代から現代まで魔王を封印し続けていた。この力を攻撃や防御にも転用することもできる。
これは子孫であるゼルダにも受け継がれているようで、前作における「封印の力」がこれに当たると思われる。
- 光線
地面を大規模に抉るほどの極太の光線を放つ。その威力は絶大かつ的確で、数十体のモルドラジークの群れを軽く一蹴できるほど。これを見たガノンドロフは、力押しによるハイラルの支配ではなく、ラウルの臣下に下ることによって策謀を巡らせることとなる。
- 障壁
黄金に輝く紋章が描かれた光のバリアを展開する。
秘石によって倍加されたガノンドロフの闇の奔流をある程度の時間防ぎ切ることができる。
右腕の力
リンクの右腕に宿った以下の力は、モドレコを除き元々彼が持っていたゾナウとしてのもの。
唯一モドレコのみはゼルダから授かった能力であり、過去ではラウルではなくその妻であるソニアが披露している。
- ウルトラハンド
様々なものを持ち上げたり、組み合わせたりする力。
周辺にあるオブジェクトを組み合わせることで足場を作ったり、乗り物を作ることができる。組み合わせ方は非常に自由度が高く、外したい時はレバガチャで取り外せる。
- スクラビルド
武器に様々なアイテムを組み合わせ、強くする力。
今作の武器は基本的に瘴気の影響で朽ちており、そのまま使っても話にならない。しかし、武器に様々なアイテムを組み合わせることで攻撃力を上げることができる。
弓矢の場合、矢に様々な素材を付けることで、その素材に対応した効果の矢を放つことができる。
- トーレルーフ
天井に潜り、地上に出る力。
突き出た足場などで、天井に潜り込みそのまま地上に出ることができる。ただし、潜れる距離は限界があるので注意。
- ブループリント
過去に作ったものを再現する力。
ウルトラハンドを使って作ったものをその場に再現できる。作ったことがないものでも設計図があれば作ることができる。
基本的に資材を用意してすぐに組み立てるというのが流れだが、必要な資材が手元になくてもゾナニウムがあれば再現が可能。
余談
『時のオカリナ』にも同名の人物が登場しており、時の神殿に関係しているという点を考えると、名前の由来である可能性が高い。そちらではハイラルの地に時の神殿を建造したとされている。
ちなみにこちらのラウルにも更に由来が存在し、『時のオカリナ』に登場する賢者たちは、インパ以外『リンクの冒険』に登場する街の名前から取られている。
未将崎雄著『リンクの冒険』に登場する初代ゼルダ姫は、一部の設定がラウルと似通っている。
詳しくはゼルダ姫の記事を参照(結末まで描かれているためネタバレ注意)。
また『リルトの誓い』に登場するモートネじぃさんや、小説『魔界からの逆襲』に登場するハイラル王も一部設定が共通する。