概要
カクレマンボウとは、フグ目マンボウ科の海水魚である。主にオーストラリアやニュージーランド、タスマニア、南アフリカ、チリ南部などの南半球に分布し、米カリフォルニアでも確認された事例もある。
舵ビレ(マンボウの仲間にある尾ビレみたいなヒレ)の真ん中が凹んでいる。
胃の内容からサルパとタグクラゲを食べている事が分かっている。
発見&分類
マンボウ属には、かつて33種が分類されるとされていたが、1992年に「マンボウMola mola」と「ゴウシュウマンボウMola Mola ramsayi」の2種に整備された。
2005年、マンボウ属は4つの集団に分かれる事が分かった。
2009年に4集団の内、3集団は種に値すると判明した。その3種は「A種 Mola sp. A」・「B種 Mola sp. B」「C種 Mola sp. C」という仮名が名付けた。
C種は、長い間、形状が分かっていなかった。
2017年、形状が判明し、17年の時を経てC種がやっと「Mola tecta」という学名で新種記載された。マンボウの仲間が新種として発表されたには125年ぶりである。
名前の「カクレ」は長い間、居ることが判明しているのにも関わらず、見た目が解っていなかった事に由来する。学名及び英名もこれに由来する。