演:ハナ・ジョン=カーメン、日本語吹替:田中理恵
概要
「マーベル・シネマティック・ユニバース」のキャラクター。
『アントマン&ワスプ』で初登場。
原作コミックにおけるヴィラン「ゴースト」に相当する。コミックのゴーストは特殊なスーツによって制御可能な透明化が能力の男性ヴィランだが、エイヴァは事故によって不可抗力に透明化能力を得て、それが制御不能の女性ヴィランという違いがある。
以降のゲーム作品にもこの設定が引き継がれている。
元々は普通の女の子だったが、元S.H.I.E.L.D.の科学者である父エライアスが、ハンク・ピムの設計した量子トンネルを自作して実行した実験が失敗。
トンネルは爆発して父は母とともに死亡。唯一生き残ったエイヴァは、自らの意志と関係なくこの世の実在性がランダムに変わり、幽霊の如くあらゆる物質をすり抜ける「量子フェージング」状態となってしまう。
透明になったり、相手からの物理的干渉を受けないという特性に目を付けたS.H.I.E.L.D.により、暗殺者としての訓練を施され、S.H.I.E.L.D.の敵となる存在を殺させられるという、悲劇的な半生を送ることになる。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の顛末によりS.H.I.E.L.D.が崩壊した後、父エライアスの元同僚のビル・フォスター博士に引き取られ、量子フェージングを「治療」するための方法を模索し続けてきた。
その非業な半生から、自分の命を守るためなら他人を犠牲にしても構わないという考えを持つようになる。
だがそれは、量子フェージングによりマトモな生活を送れない上、体がバラバラになる苦痛を耐えず受け続けるという境遇から逃れたいという想いから来るものであり、それさえなければエイヴァ自身は悪人ではない。
なおエライアスは、コミックでは「エッグヘッド」という知能系ヴィラン。
彼の娘も登場するが名前はトリッシュで、父の実験に巻き込まれて片腕を失ったり、その義手を提供されたかと思えばアンテナ代わりに父に操られたり、こちらでも割と悲惨な目にあっている。
活躍
アントマン&ワスプ
初登場作品。
上述した量子フェージングを治療しなければ2~3週間の命という状況に至っており、解決のため、ハンクの持つ量子トンネル(ピム粒子により、ハンクが持ち歩いている)を狙って、ハンクやスコット・ラング/アントマン、ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプを追跡する。同じくハンクの研究を狙う武器商人ソニー・バーチと三つ巴の状態となる。
最終的にその目論見は失敗するが、量子世界から現実世界に帰還したジャネット・ヴァン・ダインによって症状が緩和されたため、彼女に感謝する。
そして地元警察の手から免れるため、バラバラになって逃げようとビルに提案するが、彼が拒否したため、彼と一緒に逃亡生活を送ることになる。
着用しているスーツはS.H.I.E.L.D.時代に開発され、エイヴァに支給されたもの。
量子フェージングをある程度制御してエイヴァの身体を守り、苦痛も和らげる機能を持つ。
サンダーボルツ*
メインキャラクターの一人として登場。
MCUにダークヒーローやヴィランとして登場した者たちとともに、「サンダーボルツ」を結成する。
スーツは、新たな"のっぺらぼう"のマスクに黒いスーツに刷新されている。
ビルも登場する模様。
余談
日本語吹替を担当した田中は、マーベルのライバル会社DCコミックの実写映画『アクアマン』シリーズにて、ヒロイン・メラの吹替も担当している。