概要
漫画「日陰者でもやり直していいですか?」の主人公。
高校時代のとある出来事がきっかけで学校で独り…所謂”日陰者”となり、それ以来20年自宅に引きこもっていた。そしてそんなある日、”自分を変える”と決意したもののその矢先に心を折られて自殺してしまう。
だが、彼女が次目を覚ますとそこには20年前の世界、自分が高校生だった頃の現実があった。突如20年前にタイムリープした彼女は、後悔を糧にして人生をやり直すべく奮闘する。
人物
高校生時代(2007年4月)
3本のアホ毛が印象的な長髪の少女(3本のアホ毛はタイトルロゴの「者」の部分にも添えられている)。オタク気質な部分もあり。携帯電話はガラケーを使用(作中では”NIW”のロゴが確認できる)。またこの頃の小晴は中二病を患っており、自宅では暗黒教団所属の聖職者を自称し、食事の前は必ずドイツ語でお祈りをしていたらしい。他にもケータイの着信音を「第九」にしたりもしていた。外出用の服は何故か全て癖の強いメンズ服しか持っておらず、後述のやり直し後の彼女も頭を悩ませている。服装に関しては小学生の頃から相変わらずだったようで、作中ではダメージ入りのドクロTシャツのような服装で小学生時代を過ごしていた描写がされている。
天城中央高校1年3組に入学し、小学生時代の友人である皆水いずみに再会している。いずみに対しては小学生時代は呼び捨てで呼ぶ程に親しく、小晴はいずみからは「こーちゃん」と呼ばれている。
だが入学2日目、いずみと小晴が仲良くしているのを見て嫉妬した同級生の望月夕雨子によって、いずみの過去の写真が高校の掲示板に晒されてしまう。それがきっかけとなり、小晴は自分が一緒にいる事でいずみに迷惑をかけてしまっているという負の感情に苛まれ、自ら彼から離れ独りぼっちになってしまったのだった。それ以降は上記の通り日陰者として高校生活を過ごし、それがやがて20年続く”呪い”となってしまう。
作中では修学旅行で同じ班のメンバーからハブられている場面が描写されている。
引きこもり時代(2027年4月)
35歳。高校時代から20年…自室に引きこもっており、母親に食事を持ってきてもらう生活をしている。だが、気まずいからか親とは滅多に目を合わしていない。部屋はゴミ袋や食べ物や飲み物の空で溢れている。そんな中でも幼少の頃からあったオタク趣味は続けており、作中ではある男性VTuberに没頭している。そんな中で自分のコメントが彼に読まれた事からテンションが上がってしまい、食事を受け取る際に間違えて親が去るのを待たずに開けてしまい、親がかなり老け込んでいるのを目の当たりにしてしまう。このままでは本当の意味で「自分独りになってしまう」と危機感を露にした小晴は、自分を変え人と話す練習をするべくSNS上で好きなアニメの友達募集タグで検索するようになる。そしてそこで知り合った人に実際に会う事になり親に「人と話せるようになったらバイトも探すから」と告げその人物に会いに行くのだった。しかし、相手は小晴の姿を見るやいなやドン引きし、一言も会話せずごまかして去っていってしまう。それが引き金となり自暴自棄となり工事現場から落ちて自殺する形で生涯を終えた…と思われていたが…
ちなみに20年の引きこもりと説明されているが、高校生活は”足元ばかり見て過ごした”と本人が言っている為、引きこもり期間は20年より少ない可能性がある。また、2027年時点でまだ活動3周年しか迎えていない新しいVTuberのグッズを持っていたりと、収入が無いとできない事をしている。自分の貯金で買ったのか、親に買って貰ったのかは不明だが親と顔を合わせるのを気まずがっているのを考えれば、その可能性も低い。
2度目の高校生時代(2007年4月~)
35歳にて生涯を終えたと思われていた小晴が次目を覚ますと、なんと20年前の高校入学時にタイムリープしていた。そして困惑しながらも登校すると、いずみに再会して号泣、家族以外の人間と会話できている事に気がつく。
その後は、史実通り夕雨子によるいずみの過去写真晒し事件が発生するが、無力だった1度目の高校生活の時とは違い、令和の動画サイトで得た知識で臨機応変に対応する。小晴は誹謗中傷の罪の重さ・請求額の高さ、そして自身も通ってきた親に迷惑をかけてしまう事…それをクラスのみんなに伝え、いずみの意思を尊重し先生には言わないがやった人は後で本人に謝って欲しいと告げたのだった。そんな彼女の演説(?)がクラスの皆の心に響いたのか、小晴はクラス学期長に推薦された。
関連タグ
皆水いずみ…小学生時代からの友人。
望月夕雨子…1度目の高校生活では小晴を日陰者にしたきっかけの人物だが、2度目では和解し学級長と副学級長の関係になった。