分類
通称 | クイーンチャッピー |
---|---|
和名 | デメマダラ(卵嚢肥大固体) |
学名 | Oculus matriarcha(2)、Oculus kageyamii matriarchia (hypertrophic, gravid)(4) |
科目 | イヌムシ科 |
全長 | 480mm |
解説
『ピクミン2』、『ピクミン4』に登場する原生生物。チャッピーと同じイヌムシ科。普通のチャッピーが真ん丸な感じで可愛らしいのに対し、まるで巨大な芋虫のような姿になっており非常に不気味。倒すと数回爆発した後絞りかすのような無惨な姿になってしまう。
ちなみにチャッピーとしては非常に珍しく、ピクミンに対して捕食活動を一切行わない。
イヌムシ科は通常蟻や蜂のような社会性を持たないが、環境の変化等(特にエサとなる小動物の枯渇)によってエリア内の一番体の大きなメスの卵嚢が肥大化、その個体を中心(クイーン)とした社会形態を一時的に取ることがあり、また、グループ構成の際にオスは生殖に関わる個体をのぞいてほぼ全てメスに性転換し、クイーンは幼体を産み続ける。
しかし、イヌムシ科は腹部の模様で仲間を判別しているため、模様のない幼体はエサということになる。(逆にエサの豊富な新天地へ幼体を行かせる拡大戦略とも取れる)。
ルーイメモによると、卵巣の塩漬けは珍味of珍味sとのこと。
攻略法
ピクミン2
シリーズの顔とも言えるチャッピーのボス版と言うだけあってボスクラスの生物でありながら作中では3回も登場する割と優遇された立ち位置。
転がり攻撃によって側面に対しては滅法強いが、正面と背後に対する攻撃手段を一切持ち合わせていないため、攻略法さえわかればなんてことはない。
しかしながらこれまで原生生物と言えば顔面が最も危険であるのが常識であったため、その経験を踏まえて顔の反対側から攻撃を仕掛けようとした結果、胴体中央部に食いついてしまい、よもや転がってくるとは思わずそのまま攻撃を続行して惨事に至るプレイヤーが多数。
なんとか最初の地獄を避けても、空中に突き出している頭部にピクミンを貼り付かせるのは初心者には少々難しい作業であり、外れたピクミンは胴体に方に走っていってしまう。
また振り払いのタイミングを予知してピクミンを呼び戻さないと、ピクミンがキルゾーンに放り込まれてしまう。
多数の初見殺しにより多大な犠牲を出してしまい、クイーンチャッピー戦が最初の洗礼となるプレイヤーも多い。
2度目に遭遇する「辺境の洞窟」では、なんと尻から絶え間なく「ベビーチャッピー」を産み出し続けている(上限50匹)。
ベビーチャッピーは、体力こそオリマーパンチ一発で死んでしまうほどに貧弱だが、捕食スピードはチャッピー系最速。その上、自分のHPが0になろうとも現在実行している動作を決して中断しないので、噛まれたピクミンは道連れを食らう。
ウジンコを処理する感覚でピクミンを投げてしまい犠牲を出すのは風物詩。
ただし上述の通りパンチ一発で即死するので、リーダーで一通り処理した後、隙を見てクイーンの頭側に回り込んで戦闘を開始すれば、クイーンチャッピーの転がり攻撃にベビーチャッピーも巻き込まれて大半が勝手に殲滅されるので、以降は初戦と大差ない。
それにしても産んだばかりの子を親がプチプチと潰してゆく光景には哀愁が漂う。
更に、借金返済後に挑める「百戦錬磨の穴」では更なる強化版が登場。
ベビーチャッピーを産むだけでなく、転がり攻撃での壁激突時に前方に落石を発生させるようになり、プレイヤーに3度目のパニックを味わわせた。
ただ壁を破壊すると落石が降ってこない安全地帯が確保できるので、隊列の大部分を退避させておいて小部隊で挑めば問題はない。
強敵というわけではなく、同作のボスの中では処理しやすい方ではあるが、3度に渡るバージョンアップにより徹底して初見を殺しにくる様から印象に残っているプレイヤーも多いだろう。
ピクミン4
『4』では『2』と同様ベビーチャッピーを産む個体だけでなく、ベビーチャッピーを産まない個体が登場する。また、倒した際の変化は普通に萎んで丸まるだけという当たり障りのない(?)ものとなった。
しかしながら白子のようにツルツルプニプニの胴体がぷるぷると振動するさまは、これまでとは別種の生理的不快感を誘発し、気色悪さが増したと言う評価も少なくない。
今作では押し潰しに耐性のある岩ピクミンが登場するため、対処は比較的容易になっている。
「王の穴」に登場する個体は逃げるスペースがない小部屋に佇んでいる。
部屋の端の2箇所に上昇気流があり、それを利用して反対側にジャンプして転がり攻撃を避けるのが正攻法。
「2」の「百戦錬磨の穴」と同じく落石を発生させるが、落石以外にベビーチャッピーを落としてくる。本体はベビーチャッピーを産むことは無い。
そのため岩ピクミンだけで挑む戦法だとベビーチャッピーに食べられるので非推奨。紫ピクミン15〜20匹を投げて戦うのが無難な戦法といえる。
ちなみにボスの位置的にバクダン岩を投げるだけで瞬殺が可能である。
余談
- 初めて出会うボスでありながら、全長はピクミン2に出てくる生物の中で最長の480mmである。
- けだものの穴地下5階のポッドの真下にはクイーンチャッピーの脱皮した脱け殻がある。
- 『おどるメイドインワリオ』では、プチゲームのプレイヤーとして登場し、クイーンチャッピーを操作してピクミン達を潰していく。『ゴージャス』では「ぐるぐる」系プチゲームとしてリメイクされた。
- 生物図鑑の生物は、ピクピクニンジンをぶつけられたり、近くに投げられたりすると反応するが、クイーンチャッピーだけはすぐに眠ってしまい、どんなにピクピクニンジンをぶつけられても決して起きない。「4」の生物図鑑では他の生物同様にピクピクニンジンに反応するようになった。
スマブラSP
スピリッツとして登場。プレイアブルキャラクターに装備させる事で、能力を上昇させる役割がある。
直接仲間にする事は不可能で、アドベンチャーモードやスピリッツボードに登場するチャッピーを倒して仲間にし、レベルを上げる事でクイーンチャッピーへ超化させるという形で入手できる。
階級としてはピクミン2内で出番の多いボスであった事が買われでもしたのか、最上位のレジェンドに設定されている。
能力としては防御属性のアタッカースピリットという所属で、攻撃力も悪くはないものの特に防御力に優れている。
2つあるスロットにサポータースピリットをセットして、更なる強化を行う事が出来る他、「たべるといろいろ強化DX」の能力を持つので、クイーンチャッピーを装備している時に回復アイテムをみかけたら積極的に拾いに行こう。
スマブラにおいてはたべるといろいろ強化DXを持つが、上述の通り、原作のクイーンチャッピーは捕食を行わない。スピリットのレベルを上げるには主に「おやつ」を与えるという手段をとるというのもあり、スマブラにおいては単におやつを食べまくって太ったチャッピーとして扱われているようにも見える。