小鉄(鬼滅の刃)
こてつ
CV:村瀬歩
概要
漫画『鬼滅の刃』の登場人物で、刀匠の見習い。
鬼殺隊の剣士たちに刀を作る『刀鍛冶の里』で暮らす十歳の少年であり、戦国時代に作られた戦闘用絡繰人形「縁壱零式」の制作者を先祖に持つ、当代の所有者。
縁壱零式を所有していたことから、戦闘訓練を行おうとしていた時透無一郎に絡まれ、無一郎と揉めていたところを竈門炭治郎に庇われる。
基本的に毒舌で頑固者。負けん気が強く意地っ張りで、一度根に持つと忘れない執念深さもうかがえる。
しかも、一度突っ走ると止まることを知らず暴走する為、巻き込まれるととんでもないことになる。ある意味で、鋼鐵塚に並ぶほどの変人。
その一方で分析能力が高く、物事における良いところと悪いところを的確に見抜く目を持っている。
それは刀鍛冶や絡繰人形の製作と言った生産技術のみならず、鬼殺隊の剣士の剣術に関しても同様で、炭治郎を鍛える際に役に立った。
しかしその分析能力の高さが故に若年十歳にして自身の実力を知り、挫折していた。
ちなみに面の下の素顔は面とほぼ同じ作りをしており、あまりに似過ぎている事から「面はいらないんじゃないか」とまで言われている。
活躍
上述の通り、縁壱零式を持っていたことから戦闘訓練の為に使用しようとする無一郎に絡まれ、人形が長年の酷使で壊れる寸前であることから無一郎の頼みを拒否するが、暴力を振るってでも人形を使おうとする無一郎に反発する。
そんな時に炭治郎に庇われるが、強さの違いからあっさりと炭治郎は無一郎に倒されてしまい、仕方なく人形を起動させる鍵を無一郎に渡す。
その後、戦闘訓練の末に、人形の腕を破壊した無一郎の姿に激怒し、縁壱零式がまだ動くことを確認した上で、無一郎には黙っていた機能を使って炭治郎を鍛え始める。
しかし、分析能力が高い割に本人は十歳の子供らしく無知なところが多く、炭治郎の戦闘訓練に際しては鱗滝も真っ青の絶食と絶水と絶眠を強いた上で七日にも渡る訓練を施すという、現代ならば確実に訴訟ものの無知故の暴挙に出る。
その為、炭治郎は訓練中に三途の川の橋を渡る幻覚を見ながら戦い、その末に死の気配を感じ取り、その合間を縫って攻撃を加えることができるようになる。
自分を思って人形を壊さないように戦う炭治郎に対して、炭治郎の優しさに人が好過ぎると評しながらも、そんな炭治郎だからこそ死なないでほしいという思いを抱くようになる。
その後、炭治郎の戦闘訓練の末に人形を破壊されるが、その中から出てきた一本の刀を炭治郎に譲る事にする。
しかし刀は、一連の様子を見ていた鋼鐵塚に「俺に任せろ」の一点張りで強奪されかけ、鉄穴森の仲介で何とか死守し、改めて鋼鐵塚が一族秘伝の研磨術で再生させることに決まった。
上弦の鬼の襲撃の際は、鉄穴森と共に鋼鐵塚の工房に身を寄せていたが、山中で居合わせた玉壺の金魚鬼に襲われる。
すんでのところで無一郎に助けられ、木の上に逃げていた鉄穴森と合流後、工房で先の日輪刀の研磨中だった鋼鐵塚を助けるため、工房に向かう。
そこで玉壺に遭遇し、無一郎は自分を庇って玉壺の血鬼術「水獄鉢」で溺死寸前まで追い詰められてしまう。
玉壺がその場を離れた隙を見て水獄鉢の破壊に挑むが、後ろから来た両前鰭が刃の金魚鬼に鳩尾を刺される重症を負う。それでも無一郎を救おうと、水獄鉢に自分の呼気を送り込み、無一郎に霞の呼吸弐之型「八重霞」での水獄鉢の破壊を成功させた。
同時にその必死の献身が、炭治郎の言葉と合わさり、無一郎の忘れられた記憶を甦らせた。
その後、玉壺を討伐した無一郎が既に満身創痍で気絶してしまい慌てる鉄穴森の前に姿を現す。
腕の出血は酷いものの炭治郎から事前に預かっていた炎柱の形見の鍔を懐に入れていたため致命傷を免れており、無一郎が小鉄を救う判断を選んだ事は勝利に繋がる形となった。
アニメ版
「刀鍛冶の里編」第2話次回予告にて
「修行始めますよ!!ちょっとうまくいったからってサボったら元の木阿弥!!石の上にも三年、蟻と螽斯、牛の歩みも千里ですよ!!」
とあまりにも毒舌をかまし過ぎたせいで、炭治郎が禰豆子と共に逃走を図る事態が発生した。
第7話の次回予告では大正こそこそ噂話で一言余計な事を言ったせいで鋼鐵塚を怒らせて遊郭編第1話での炭治郎の様に追いかけられる。