宇都宮市
うつのみやし
栃木県の県庁所在地。北関東最大の都市。同市を中心に宇都宮都市圏を形成している。
概要
栃木県中部にある市で、同県の県庁所在地。短い期間ではあったがかつては宇都宮県の県庁所在地でもあった。
人口約51万人で北関東では最大規模の都市。宇都宮市を中心に形成している宇都宮都市圏は110万人を超え関東全体では東京都市圏に次ぐ2番目に大きい都市圏。
中核市が形成している都市圏の中では国内最大である。
門前町、城下町、宿場町として古くから栄え、現在は内陸工業都市、北関東の商業拠点都市である。
歴史
宇都宮は宇都宮二荒山神社の門前町、交通の要衝として古代から栄えた地であり、中世以来多くの武将がこの地に本拠を置いた。
また、約500年近くに渡って関東の名門武家である宇都宮氏の本拠として栄えた。
鎌倉時代には日本三大歌壇の一角である宇都宮歌壇を形成し、多くの歌人を輩出するなど京都、鎌倉と並ぶ文化都市でもあった。
一方で、特に中世以降、戦乱に巻き込まれることが多かった都市でもある。
- 戦国期
- 幕末
戊辰戦争(宇都宮戦争)
- 第2次世界大戦 宇都宮大空襲をはじめとする連合国による空襲
また、こうした戦乱やその後の復興事業により、城の遺構、城下町としての町並み、寺院群や大谷石の蔵が連なる特有の景観など既に失われてしまった歴史遺産も多い。
例えば、宇都宮城は
- 戊辰戦争による損傷
- 明治期に行われた民間への払い下げ
- 第2次大戦後の戦災復興事業
などで多くの遺構が消滅しており、現在の本丸付近の土塁や門は復元されたものである。
空襲を生き延び戦後も残っていた大谷石の蔵や商家も、既にその多くが取り壊されてしまった。現在の宇都宮は「蔵の町」の風情を残す栃木市とは対照的に、往時を偲ぶことの出来る場所は少なく、あまり観光資源に恵まれているとはいえない。