概要
ちなみに市の名前が県名と一緒であるが、県庁所在地ではない。
同様のパターンはほかに山梨県山梨市、沖縄県沖縄市があるが、この2つは県名から拝借されたのに対し、栃木市は本当に元・県庁所在地だった点で異なっている。
明治時代の廃藩置県と府県再編で、明治初期は、宇都宮市を県庁所在地とする宇都宮県と、栃木市を県庁所在地とする旧・栃木県とに分かれていた。
そして宇都宮県と合併し栃木県となった。
この時は栃木市に県庁が置かれていたが、大人の事情により、県庁が宇都宮市に移された。
その後、平成の大合併により2010年3月に旧栃木市、大平町、藤岡町、都賀町が合併し新たに栃木市が発足。2011年10月に西方町、2014年4月に岩舟町を編入した。
現在は宇都宮市、小山市に次ぐ、栃木県で三番目の人口を有する市となった。
栃木市の地域
栃木地域
江戸時代は、市の真ん中を流れていた巴波川を利用しての江戸との舟運と、例幣使街道が通っていたため宿場町として栄えた。
そして戦争で空襲に遭わなかったため、現在も市街地には、蔵造りの建物や洋館などが現存しており、小江戸、小京都、関東の倉敷などと呼ばれ、現在は蔵の街として有名である。
劇作家、小説家、そして政治家であった山本有三、女優の「山口智子」、プロ野球選手の澤村拓一、寺内崇幸の出身地。
大平地域
栃木地域の南隣の位置する。
大平山には中腹に大平山神社がある。
藤岡地域
市の南方に位置する。
足尾鉱毒事件の鉱毒を無害化するために造られた渡良瀬遊水地が有名。
また、群馬県、埼玉県、茨城県の3県と隣接する、全国的にも珍しい地域である。
都賀地域
市の北方に位置する。
元千葉ロッテマリーンズ投手である渡辺俊介の出身地。
西方地域
市の北方に位置する。
鹿沼市と隣接しており、旧西方町が上都賀郡に属していたこともあり鹿沼市との結び付きが強かった。そのため旧西方町と鹿沼市が合併するという案もあったが、住民投票の結果、栃木市に編入されることとなった。
岩舟地域
栃木地域の南西隣の位置する。
佐野市に隣接し、同市との結びつきも強い。
そのため、旧岩舟町と佐野市が合併する、という案も存在し、決定のための住民投票も行われた。特撮のロケでお馴染みの岩船山がある。
鉄道
市の代表駅は栃木駅。
市内にある駅は以下の通り。
- JR両毛線
藤岡駅 - 静和駅 - 新大平下駅 - 栃木駅 - 新栃木駅 - 合戦場駅 - 家中駅 - 東武金崎駅
主な駅
東武宇都宮線の列車も東武日光線経由で乗り入れてくる。
県南部ではJR小山駅に次いで2番目に利用者数が多い駅。
東武特急も停車するため、(東北新幹線の小山駅ほどではないものの)ここから県外へ通勤・通学する人(栃木都民)も多い。
都賀地域にある駅。
ちなみに「合戦場」の地名は、戦国時代に皆川氏と宇都宮氏がここで戦ったことが由来と言われている。
都賀地域の中心となる駅。
西方地域にある駅。
東武鉄道における大平地域の代表駅。
大平地域の中心部(栃木市役所大平支所、大平図書館など)に近いのはJR大平下駅ではなく、こちらである。
東武鉄道における岩舟地域の代表駅。
JR岩舟駅からは結構離れている。
高速道路
合併により多くのインターチェンジを市内に持つことになった。
- 東北自動車道
佐野藤岡IC(佐野市と跨る) - 岩舟JCT - 栃木IC - 栃木都賀JCT - 都賀西方PA
- 北関東自動車道
岩舟JCT - (東北道との重複区間) - 栃木都賀JCT - 都賀IC
主な公共施設
栃木市は下都賀郡地域のみならず県南部の行政・教育の中心都市であるため、宇都宮市ほどでは無いものの公共機関・公共施設が多い。
- 県庁下都賀庁舎
- 栃木警察署
- 宇都宮地方裁判所栃木支部
- 栃木税務署
- 栃木労働基準監督署
- ハローワーク栃木
- とちぎメディカルセンターしもつが(旧・下都賀総合病院)
- 栃木高校
- 栃木女子高校
- 國學院栃木高校(私立高校)
- JAしもつけ(下野農業協同組合)
- 栃木刑務所
- 日本最大の女子刑務所である。
など
「栃木市」が舞台の作品
「ゴクジョッ。」
「もっけ」
隣接する市町村
県内で唯一、埼玉県と隣接する自治体である。また、群馬県や茨城県とも隣接している。