概要
大田原市や矢板市などと並ぶ、栃木県塩那地方の主要都市の一つ。
人口は約11万人で、面積は日光市に次ぐ2位の約593km2。
2005年に黒磯市、那須郡に属していた西那須野町、塩原町が合併して誕生。
市名は「那須」と「塩原」という全国的にも名高い観光地があった事と、東北新幹線の那須塩原駅の名が地元に定着していた影響があったからともされている。
ちなみに那須高原は那須塩原市ではなく隣の那須町にある。
市街地の多くは「那須野が原」と呼ばれる広大な扇状地の上に広がり、西部と北部の大半が1,000m級の山岳地帯となっている。
内陸性気候に属しており、平野部は夏は熱く冬は寒く、山間部は夏は少し涼しく冬は降雪が多い。
近年はアウトレットモールや、映画館を併設した大型ショッピングモールも開業。
那須岳などの火山もあり、塩原温泉や板室温泉などの温泉地が数多く点在。
他にも様々な渓谷や観光牧場、スキー場もある事から観光地として知られている。
また日露戦争などでも知られる軍人乃木希典の別邸があったことから、乃木夫妻を祀る「乃木神社」も所在する。
那須塩原市誕生前の各市町の概要
黒磯市
市制施行したのは1970年(昭和45年)で県内の主要都市としては比較的遅かったが、交通の要衝であることから人口が増加して大田原市を抜き、現在は那須郡地域で最も人口が多い。
東北本線の運転系統が分断される黒磯駅や東北新幹線の停車駅である那須塩原駅(旧・東那須野駅)がある鉄道交通の要衝。
ただし黒磯駅前はドーナツ化現象(市街地の空洞化)が進んでいる。
主な観光地として板室温泉や那須ガーデンアウトレット(アウトレットモール)などがある。
ちなみに何故か市外局番は他の2町と異なる。(他の2町は大田原市と同じだが、旧・黒磯市は那須町と同じ)
西那須野町
那須塩原市誕生前は栃木県内の町としては最も人口が多かった。(ちなみに矢板市や旧・日光市より多かった)
那須郡地域の中心都市である大田原市に近いため、西那須野駅や西那須野塩原ICは利用者が多い。
西那須野駅周辺は那須郡地域で最も人口密度が高く、県北で一番賑わっている地区ともいわれている。
塩原町
温泉で有名。ただし町内に鉄道が通っていないので交通面ではやや不便。
実は1982年(昭和57年)3月までは塩谷郡だった。
交通
鉄道はJR東日本の東北本線と東北新幹線が通り、中心駅は那須塩原駅と黒磯駅。
主要道路では、東北自動車道や国道4号が縦貫しており、その他に国道400号、国道461号、日塩もみじラインが通じる。
西那須野地区は塩原温泉や大田原市への玄関口に、黒磯地区は那須高原への玄関口となっている。
主な商業施設
現在では大田原市に代わって那須郡地域の商業の中心都市となっており、以下の商業施設が進出している。
ただし、大田原市と異なり百貨店は無い。(大田原市には東武百貨店がある)
- 那須ガーデンアウトレット
- ビバモール那須塩原
ホームセンターのスーパービバホームを中核としたショッピングモール。
県北で唯一の映画館であるフォーラム那須塩原も併設している。
- ザ・ビッグエクストラ那須塩原店
イオングループのショッピングセンター。
ミスタードーナツやケンタッキーフライドチキン、博文堂書店なども入っている。
- MEGAドン.キホーテ黒磯店
県北最大のドンキ。
主な公共機関
那須塩原市は県北部の主要都市の一つなので、大田原市ほどではないものの、公共機関が多い。
- 那須塩原市役所本庁舎(旧・黒磯市役所)
- 西那須野支庁舎
- 塩原支庁舎
- ハローワーク黒磯
- 管轄地域は旧・黒磯市と那須町。なお旧・西那須野町と旧・塩原町は「ハローワーク大田原」が管轄している。
- 那須塩原警察署(旧・黒磯警察署)
- 国際医療福祉大学病院
など
関連項目
川岡大次郎:2017年より同市まちづくり大使を務めている。
塩原八弥…温泉むすめのキャラクター。塩原温泉郷の神様という設定らしい。
那須郡(現在)