CV:立木文彦
概要
「シンカリオンZ」第21話に登場した碇ゲンドウ。原点と同様に厳格かつ近寄りがたい雰囲気の持ち主で、ハナビ曰く「エキセントリックなオヤジ」だが、初対面のシンへは尾首も見せない。左腕にはNERVの腕章を着けている。
都市伝説のひとつである『きさらぎ駅』に佇んだ状態で登場。浜松の遠州鉄道から下車したシン達と会話。息子と間違えるも、逸話に対しては否定せず、突然出現した京都の京福電気鉄道(嵐電)の車両(エヴァ仕様ラッピング)へ乗車し京都へワープし、京都各所を散策。また、京都駅でシンから東海道新幹線の時刻表を入手すると、「(エヴァ世界の人物達が)東京が存在するシンカリオン世界へ"異世界転移"している」ことを知った。
"異世界転移"している割には「シンカリオン」の取り扱いについては理解しており、敵対する巨大怪物体をコードネーム「鬼エヴァ」と名付ける。また、「鬼エヴァ」の出現の場面では、シン達に向かって(おそらくエヴァTVシリーズ本編1話のセルフオマージュで)「シン、シンカリオンに乗れ。さもなくば、大宮に帰れ」と伝えた。
その後、「ザイライナー ミュースカイ TYPE EVA」のための「超進化ブレーカー」の起動を担当したり、駆け付けた「シンカリオンZ 500_TYPE_EVA」に搭乗した碇シンジ共に息ぴったりでZ合体のコールをしたりと、ゲストキャラにしてはやたら目立った活躍を見せていた。
「鬼エヴァ」との戦闘後、シンジと共にトンネル越しで元の世界へ帰っていった。
余談
- 原典とは違いシンジとはしっかりと会話が成立しており、本編を通して「まるで(息子と話せていない)ダメなオッサン」ではなくただの「(雰囲気が寡黙なだけの)マジでダンディなお父さん」であった。
- シンジ役の緒方嬢曰く「意外な人が喋ります」とWebコラムで語っていたのは彼だった様である。演じた立木氏は前作で特別編及び劇場版PR編集のナレーションを勤めた。
- きさらぎ駅は2ちゃんねる発祥の都市伝説、所謂『異界駅』『まぼろし駅』の先駆けとなったスレッドを差す俗称であり、当然ながら日本中の私鉄を含む全ての路線に実在しない駅名とされている。曰くあの世と繋がっているだとかそこで降りたら二度と戻ってこれないとか戻ってこれても数年間時間が経過していたとか、都市伝説らしく一切の確証がない。
- また、シン・エヴァンゲリオン劇場版の劇中にて、ゲンドウがとある空間の列車から降りるシーンがあるのだが、上記のようにきさらぎ駅にいたため、ファンからは
「シンエヴァでアディショナルインパクトを降りた後、きさらぎ駅で迷子になった」
なんてネタにされたことも。