概要
デズナラク8世の台詞。
第10話でギラに拷問を与える際と、チキューの中心に落下する際と、最期の瞬間に口にした。
詳細
まずデズナラク8世が生きる地帝国バグナラクは国名の通り、地底奥深くに建国されており、陽光=自然下の光源は存在しない劣悪な環境である。
それもあって生活に必要な灯りは基本的に松明ぐらいしかなく、鬱々とした空気を晴らすのさえ儘ならないのが常態化している。
更に語り部が紡いだ物語の「大きな災いがチキューを襲った」の一説が、2000年もの間で行間を読まれた結果『大きな災い=バグナラク』の図式に変貌してしまい、バグナラクの民は謂れなき悪意と差別に晒されてしまった。
そんな生き地獄そのものの現状に対し、デズナラク8世は遂にそれを打開すべく『人類の殲滅』に踏み切り、死去した英雄まで甦らせ徹底抗戦に挑んだが、全てが失敗に終わってしまった……。
第24話の場合
万策尽きたデズナラク8世は追い詰められた末、遂に『チキューの核を破壊し人間をバグナラク諸とも殲滅させる』暴挙を実行。
そのために自らに異常成虫を施し、キングオージャーやスパイダークモノスの攻撃を退け、遂にチキューの奥底である核へ向かった際に、希望と諦念が入り雑じった調子で漏らした。
第26話の場合
同じ『ナラク』の名前を継ぐ者との決闘が終結せんとした時、ギラが両者に割って入り土下座でデズナラク8世に謝罪。
ギラの言動に偽りがないと悟ったデズナラク8世であったが、直後に宰相が本性を露にしつつ裏切り、それによってデズナラク8世は磔にされてしまった挙げ句、死の閃光が迫った。
自らが産み出した憎悪からやっと解放された思いから、何としても彼を救おうと踠くジェラミーに対し、デズナラク8世はバグナラクの未来を見出だせたからか、自らの思いの丈をジェラミーに告げると、彼を救うべく突き飛ばした。
自らに迫る閃光を目前にしたデズナラク8世だったが、上記の通り未来への希望からか落ち着いた声音で呟くのだった……。
余談
今まで「国民や国力を蔑ろにしてまで戦争を行う悪逆無道の王」と思われていたデズナラク8世だったが、第24話で明かされた伝説の不備と、それを発端としたバグナラクへの誤謬が視聴者に伝わり、前述の評価を文字通り一変させた。
特にこの「明るい」発言は第24話の場合、自らも必死の状況下であっても「それによってバグナラクの不遇を払拭できる」可能性がある、永い間望むも得られなかった〈自然の光〉の中で逝けるなどの複雑な思いが、第26話では「バグナラクを襲った不遇から解放され、明るい未来が得られる」とした希望に満ちた思いが含まれており、視聴者の中には「(『明るい』発言に)思わず泣いた」との声も出た程である。
それもあってか、pixiv内では正史に則り逝去したデズナラク8世を悼むイラストに加え、生き延びたデズナラク8世とキングオージャーが和解・共存するifシチュエーションイラストにもこのタグが使用されている。
関連タグ
ダーゴン/存在したいダーゴンさん回:別局の特撮作品で登場したヴィランで、デズナラク8世同様に劇中で評価を一変させ、その最期を悼まれたキャラクターと、生存を希望したファンによるifシチュエーションを示したタグ。