概要
仮面ライダー1号、仮面ライダー2号が風見志郎に改造手術を施した際に与えた技と能力を総じて「V3・26の秘密」と呼ぶ。
本郷猛と一文字隼人はこれらの能力について風見に伝える前にカメバズーカとの戦いで太平洋上に姿を消したため、番組初期では風見が戦闘や特訓を通して自らの能力について模索したり、本人も予期せぬ形でこれらの能力を発揮し窮地を脱する場面がたびたび見られた。
番組の方針転換により26の秘密は半分ほどが最終回まで不明のままに終わり、残りは当時の児童向け書籍等で発表する形となる。それらは後年になって漫画『仮面ライダーSPIRITS』、アクションゲーム『バトライド・ウォー創生』、『仮面ライダー作戦ファイル2』などでビジュアル化された。
そんなV3・26の秘密の各名称は以下の通り。
1・ダブルタイフーン | 右の風車に1号の「技」、左の風車に2号の「力」が秘められている |
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2・超触覚アンテナ | これを介して1号・2号とテレパシーで会話できる |
3・V3ホッパー | 500m上空から10km四方を偵察するトンボ型カメラ。すがやみつるの漫画版では武器としても使用されている |
4・ライダー遠心キック | 空中を大きく旋回し、複数の敵を同時にキックする技 |
5・特殊強化筋肉 | マシンガンスネークの銃弾すら跳ね返す、特殊合成繊維製の筋肉 |
6・V3スクリューキック | 空中で体をスクリュー状に回転させ、敵にキックする技 |
7・特殊スプリング筋肉 | 両肩に仕込まれた、あらゆる衝撃を吸収する特殊筋肉。強度は特殊強化筋肉の10倍 |
8・V3ドリルアタック | ドリル状に回転しながら敵に体当たりする荒技 |
9・Oシグナル | 1号・2号と同様の改造人間探知装置。単体での効果範囲は2kmとされる |
10・レッドランプパワー | ダブルタイフーン中央のレッドランプが点滅すると、一時的に2倍のパワーを発揮する |
11・V3バリヤー | 特殊コーティングバリアで全身を包み、電撃から身を守る |
12・V3反転キック | 敵にキックを放ち反転、その勢いでもう一度キックする技 |
13・逆ダブルタイフーン | ダブルタイフーンを逆回転させ、全エネルギーを放出して敵を粉砕する。使用後は3時間変身不能となる |
14・レッドボーンパワー | 胸のレッドボーンにエネルギーを集中して強力なパワーを発揮 |
15・クロスハンド | 手を交差させる事で起動する細胞強化装置。一時的に人工筋肉を鋼鉄以上に硬化させる |
16・空気ボンベ | 体内に設置された圧縮ボンベ。これにより、水中では3時間活動できる |
17・V3ダブルアタック | 相手を持ち上げて振り回してから投げ飛ばし、とどめにV3キックを放つ技 |
18・エナジーコンバータ | 1号・2号と同様のエネルギー貯蔵装置。1基で1号・2号以上の性能を持つ |
19・プロペラチョップ | 腕を高速回転させながら繰り出すチョップ技 |
20・エレクトロアイ | わずかな光や熱などを感知し怪人の足跡などを発見できる |
21・マトリックスアイ | 怪人の体の内部を透視して弱点を調べる |
22・フリーザーショット | 全身から冷気を噴出。怪人を一瞬で凍らせる |
23・グライディングマフラー | 2本のマフラーと襟の安定翼で滑空する |
24・V3サンダー | 触覚から出す100万ボルトの電撃 |
25・レッドボーンリング | ボディ中央部のレッドボーンを膨張させる事で、全身をタイヤ状に変形させて敵に体当たりする技 |
26・火柱キック | 脚に内蔵された超小型原子炉を使用し、高熱をともなうキックをする |
いずれも極めて強力・有用な技や能力だが、逆ダブルタイフーン等一歩間違えば風見の命を脅かす「V3・4つの死」と呼ばれる欠点や弱点も含まれている。
風見はこれらの能力と自ら特訓して編み出した数々の技を併用し、デストロンに立ち向かっていった。
『仮面ライダー作戦ファイル2』では残り9つの秘密の宮内洋による音声が収録された。
『バトライド・ウォー創生』では「専用の別ゲージを使う技」としてエナージ・コンバーター、フリーザーショット、V3サンダーが、滑空モーションおよび原理説明としてグライディングマフラーが、地上での通常技としてV3火柱キック、ライダーグライドとしてレッドボーンリングが初披露され、26の秘密が全て明かされることになった。
パチンコ『仮面ライダーフルスロットル』ではグライディングマフラーで滑空を披露し、背中にライダーマンを乗せてマシンガンアームで敵を撃ちまくる「ライダーホバーシューティング」といういずれも本編では使用されなかった技同士のタッグ技を使った。なお、グライディングマフラーにはトンボの翅のエフェクトが発生しているのが特徴。