ロキ(テレビドラマ)
ろき
概要
MARVELコミックに登場するヴィラン・ロキを主役とする、実写作品群「MCU」の連続ドラマ。
主設定として、これまで示唆はされてきたマルチバース(多元宇宙)とタイムライン(時間軸)の概念が取り上げられている。
フェイズ4から正史に組み込まれたディズニープラス配信の中では、初のシーズン2が正式に決定したドラマ。
設定・用語
- 時間軸
「歴史」「タイムライン」とも言われる、時間の流れ。
元々は複数あるもの(パラレルワールド、マルチバース)であったが、互いに争いが勃発したことから、高次元の存在「タイムキーパー」によって1つの時間軸「神聖時間軸(Sacred Timeline)」にまとめられた。
だが、本来の歴史にない行動をする存在「変異体(Variant)」が現れると、別の時間軸が生じてしまうという、不安定なものでもある。
"Time Variance Authority"「時間変異取締局」。タイムキーパーが創設した組織。
神聖時間軸に分岐が生じないよう監視し、必要とあらば捕まえた変異体など不要と判断したものを"剪定"(リセット)する。
- 虚無(Void)
TVAにリセットされた全てのものが送られる空間。一見すると曇り空の草原だが、世界各地のランドマークや、これまでに登場した・未登場問わず様々なアイテムや施設の残骸が散在している。
その実態は"時間の終わり"に位置する「全ての出来事が一点で衝突し合い、分岐が成長しない」場所。よってどれだけ長く居続けても肉体に変化はないが、ほとんどは定期的に出現する時空をも食い尽くす怪物「アライオス(Alioth)」によって捕食されてしまう。
シーズン1
2021年6月~7月配信。全6話。
『ワンダヴィジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に続く第3作。
あらすじ
2012年のニューヨーク決戦にてアベンジャーズに逮捕されたロキは、2023年からタイムスリップしてきた未来のアベンジャーズの行動の結果、一度は奪われた四次元キューブを手に入れ、逃亡に成功する。
が、TVAと名乗る謎の組織に捕まり、神聖時間軸を乱したとして裁判にかけられてしまう。
あわや"リセット"されてしまうところをTVAの分析官メビウスに救われたロキは、彼からある事件への捜査協力を依頼される。
メビウスは、その事件の犯人はロキ本人だと言い……。
キャラクター
主人公。ヨトゥンヘイム生まれ・アスガルド育ちの"いたずらの神"。
本来であれば『アベンジャーズ』で敗北、紆余曲折の果てに『インフィニティ・ウォー』でサノスによって死亡しているが、上記の通り『アベンジャーズ』から分岐した、つまり本来の歴史から逸脱した存在「変異体」となっている。
- メビウス・M・メビウス
- ミス・ミニッツ
- ラヴォナ・レンスレイヤー
- ハンターB15
- ケイシー
"時の彼方"に居を構える謎の存在。
変異体たち
- シルヴィ・ラウフェイ・ドッティル / レディ・ロキ
TVAから脱走し、メビウスに追われている。
コミックでは女体化した本人と「シルヴィ」という名のキャラがそれぞれ存在する。
- キッド・ロキ
幼少期にソーを殺したことでリセットされた。虚無空間にてアライオスから逃げ続けていたため、見た目に反して一番の最年長かつリーダー格。
コミックでは転生・幼児化した本人が第2期「ヤングアベンジャーズ」を結成している。
- 自慢好きロキ(Boastful Loki)
大柄な武闘派。キャプテン・アメリカとアイアンマンを倒してインフィニティ・ストーンを全て手に入れた、と豪語しているが、周りからは信用されていない。
- クラシック・ロキ
みすぼらしい服を着た初老の男性。『インフィニティ・ウォー』でサノスに反抗せず、瓦礫に変装して辺境の惑星に逃れた。
- ワニロキ(Alligator Loki)
文字通りワニのロキ。
- ソロッグ(Throg)
一瞬登場したカエルのソー。
動画
シーズン2
2023年10月~11月に配信予定。単発2作を含めると第11作。
キャラクター
- ロキ・ラウフェイソン
- シルヴィ
- メビウス・M・メビウス
- ラヴォナ・レンスレイヤー
- ハンターB15
- ケイシー
- ミス・ミニッツ
- ウロボロス
TVAのメカニック担当。メビウスからは"Ouroboros"を略して"O.B."と呼ばれる。
演じるのは、同じくマルチバースを題材にした映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー賞を受賞しているキー・ホイ・クァン。