概要
「ちゃお」(小学館)にて1983年から1986年にかけて掲載された。作者は赤石路代。
第二次世界大戦開戦前後のヨーロッパを舞台に、運命に振り回されながらも、それを乗り越え、踏み越えていく、ジュディことアリシア・ブレンデルと、ほぼ同い年の少年であるランディ・コルトーの二人を中心に描いたもの。
なにぶん史実を題材にしたこともあり、キーパーソンとして、事実上の国家元首として第2次世界大戦下での中立を守り抜いたスイスの軍人のアンリ・ギザンが登場する。
テレビアニメ
タツノコプロの手によってテレビアニメ化されており、1985年4月から10月初旬にかけてフジテレビ系列の基幹局(ただし仙台放送除く)、新潟総合テレビ、長野放送、富山テレビ、福井テレビ、テレビ熊本にて放送された。
タツノコプロにとっては初の少女マンガ原作作品であった。
声の出演は鷹森淑乃、難波圭一、井上和彦、速水奨、宗形智子、大平透ほか。
なお、タイトルは「炎のアルペンローゼ ジュディ&ランディ」という、何とも物騒でおどろおどろしいものに差し替えられていた。また、原作の第1期は省略した上で第2期からをアニメ化している
放送日時は富山テレビとテレビ熊本以外のネット局では土曜18:30-19:00であったが、少年向けアニメ中心に放送していた枠では異例の少女漫画作品だったことに加え、前番組の「よろしくメカドック」から大半の地域でローカルセールス枠に格下げになっていたのもあり、1985年からフジテレビは土曜日のプロ野球中継の放送開始を18:30からに繰り上げてしまった。結果プロ野球中継で放送出来なくなる事態が続出、そんなこともあって成績は思わしくなく前番組の「よろしくメカドック」が平均15%、後番組が最高視聴率29.6%を記録する「ゲゲゲの鬼太郎」の第3期だったのに対し、本作の視聴率は1度も二桁に届かず、1年の放送予定だったものを、半年・全20話にまで縮めてしまった。この影響で、最終話ではラスト数分で超展開が発生する。
この仕打ちに対しタツノコプロは大激怒、以後フジテレビとは、2005年から展開されたコラボレーション企画「科学忍者隊ガッチャピン」まで絶縁状態となってしまった。なお、本作の次にタツノコプロが制作したフジテレビアニメは2011年4月から同年6月にかけて放送された「C」である。
さらに言えば、本作以降、「昭和アホ草紙あかぬけ一番!」、「ドテラマン」と、半年も保たずに打ち切られた作品を2作も生み出してしまった。なお、「光の伝説」もまた放送期間は半年に満たなかったが、こちらは打ち切られたわけでは無い。
関連項目
ミラクル☆ガールズ:こちらは第1部ばかりか第2部すらアニメ化されなかった少女漫画原作アニメ。ただし放送期間は1年で、打ち切られたわけでは無い。