バルタン星人五代目
ばるたんせいじんごだいめ
概要
CV:水鳥鐵夫
第37話「怖れていたバルタン星人の動物園作戦」に登場したバルタン星人。
口吻が豚鼻のような形をしているほか、それまで登場した個体に比べると体色が薄い。
自らを宇宙でも特に優秀な種族だと考えており、自分達より劣る異星人や宇宙生物を、下等生物として母星の宇宙動物園に収容する活動をするようになっていた。
光の国の住人であるウルトラヒーローについても同様で、仲間を虐げられた恨みもあいまって、ウルトラマン80をバルタン星の動物園に送ってやろうと目論んだ(二代目が新天地にしたというR惑星の改造は進んだと思われる。しかし会話の中で彼はR惑星ではなく「バルタン星」と言っているため実のところは不明)。
森田政夫(演:大栗清史)という少年に化けてウルトラマン80=矢的猛を狙うが、彼にはそのたくらみをすべて見抜かれており、対決することになった。
…とここまで書けばコミカルなギャグキャラじみているのだが、実はこの五代目と次の六代目は昭和バルタンの中ではトップクラスの戦闘能力を持ち、80相手に互角以上の激闘を展開している。
ハサミから乱射する火炎弾「バルタンファイヤー」や瞬間移動や透明化と組み合わせた格闘能力、それを見破られてからもハサミからのフラッシュによる目くらましなど様々な能力と技術で渡り合い、さらに宇宙船との連携攻撃などを駆使して地上や空中で激しい戦いを繰り広げる。
余談になるがこの戦闘シーン、バルタン星人五代目が消える合成が非常にうまく、80が蹴ったり飛び上がったり、果ては頭を掴んでジャンプしチョップを振り下ろそうとしている最中に合成して消して見せるという、驚くべき特撮となっている。
一方でUGMも戦闘母船であるスペースマミーでバルタン母船と激しく撃ち合い、80もウルトラアイによる透視やバリヤーなどを駆使して文字通りの
「ウルトラマン&人類vsバルタン星人」という総力戦を展開した。
最後は飛びあがろうとした所で足を捕まれ、ハンマー投げの要領でぶん投げられた挙句母船にぶつけられて惜しくも爆死した。
顔や頭の悪そうなタイトル、それに80の知名度も相まってネタにされがちな五代目バルタン星人であるが、戦闘シーンはかっこよく、息もつかせぬ激闘なので、是非一度見ていただきたい。
余談
着ぐるみは映画「ウルトラマン怪獣大決戦」(初代ウルトラマンの総集編に新撮シーンを追加した作品)での追加映像用の初代バルタン星人を改修した物。この後六代目に流用された。
スペースマミーはこの戦いで大ダメージを受けたためか、以後登場しなくなった(最終回にてオオヤマ隊長の机にミニチュアが置いてある)。
結果として負けたとは言え防衛チームの戦闘母艦を破壊するという凄まじいまでの被害を出した。
宇宙の帝王ジュダの配下として80に襲い掛かったが、宇宙船にぶつけられて「ジュダ様ぁ!!ジュダ様ぁぁぁ~ッ!!!」と叫んで爆死した。