愛の暴走機関車:
本項では2.について説明する。
元ネタ
原作第8巻所収の第65話「スクランブルエッグ⑤」(アニメでは2期第8話「スクランブルエッグ」)にて。
中野家五つ子(一花、二乃、三玖、四葉、五月)の母方の祖父が経営する温泉旅館の露天風呂で、二乃が一花に恋愛相談をしていた(上図参照。ただし内容は「愛の暴走機関車」登場以降の部分に由来する)。
その中で二乃が出会った当初は嫌っていた意中の人を好きになった経緯に続けて「歯止めが利かなかったわ」と言い、これに(意中の人が同じ)一花が「同じ人を好きな人がいたら?」と二乃に問いかけると、二乃は「悪いけど蹴落としてでも叶えたい」と返した。この様子に驚いた一花のモノローグがこれである。
「と、止まらない。愛の暴走機関車だ!! 話も聞いてくれない! 相談って言ったのに!」
※原作の台詞は出典の仕様により句読点はない。
原作・アニメとも、このとき背景に、前面の煙室扉に二乃が舌を出してウィンクをしている絵が入っている(デッサンの狂った)カウキャッチャーの付いたアメリカ風の蒸気機関車が汽笛付きで登場している。
1枚目がイメージがそのものだが(元ネタは某ニチアサ特撮の蒸気機関車型人工生命体)、構図とパーツの配置は2枚目の人工知能生成イラストが近い。 |
この前後から、二乃は「恋は攻めてこそ」を実践し、これまでの態度と打って変わって意中の人、上杉風太郎への積極的なアプローチを行うようになる。
ブレーキの壊れた愛の暴走機関車
原作第9巻所収の第75話「五羽鶴の恩返し」(アニメでは2期第10話)にて。
一花が五つ子の他の四人に牽制目的で風太郎への誕生日プレゼントの贈呈を白紙化する旨のグループメッセージを送りつつ、自身は密かにプレゼントを贈る抜け駆けをしようと目論んだものの、そこでプレゼントのアロマキャンドルを持った二乃に遭遇した。
一花はメッセージを読んでいないか質したが、二乃は読んではいたが「でもあげたいものはあげたいわ」と返した。二乃はメッセージの内容から彼女以外の四人はプレゼントを贈らないものと理解し(もっとも、その後一花もプレゼントを贈るものと見抜いているが)、「効果絶大ね」と自信を持った笑みを浮かべた。これに驚いた一花は先の暴走機関車を思い出したのか、
「忘れてた…! 二乃のブレーキは壊れてるんだ!」
のモノローグを浮かべた。原作では特に背景は描かれていないが、アニメでは上記の愛の暴走機関車が再登場している。
上記の二つの一花の驚きから、二乃は「愛の暴走機関車」さらに「ブレーキの壊れた愛の暴走機関車」の異名を得ることになる。
余談
enishが提供している本作のアプリゲーム『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』(ごとぱず)のミニゲームに「愛の暴走機関車」が登場している。
ブシロードのトレーディングカードゲーム『ヴァイスシュヴァルツ』は多くの他社版権作品が登場し、その中には本作も入っているのだが、「愛の暴走機関車」もしっかりカード化されている。
2023年に実施された東武動物公園と本作とのコラボイベントで、五つ子それぞれが同園のアトラクションに乗ったちびキャライラストが制作されたのだが、二乃の担当がカウキャッチャーの付いたアメリカ風の蒸気機関車(を模した蓄電池式電気機関車)が牽引するおとぎ列車「太陽の恵み鉄道〜パークライン〜」であった(下図参照。実際はここまで危険な乗り方ではない)。
蒸気機関車を運行している鉄道事業者の系列テーマパークがよく通したものである。
関連イラスト
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それが私よ残念だったわね:愛の暴走機関車の出発合図