「鬼の生血、たらふく食えんだろうな!?」
CV/神奈延年
概要
『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』に登場する、伝承で二口女として言い伝えられている、はぐれ魔化魍と呼ばれるグループに属する等身大魔化魍。
身の丈は8尺3寸(約2.5m)、目方は56貫(約240t)と等身大魔化魍の中では中々の高身長。
本来は血狂魔党所属の魔化魍ではなかったが、オロチを倒そうと鬼たちが集結しつつあることを知ったオロチの童子と姫からの依頼を受け組織の食客として参戦する。
普段は見目麗しい町娘の姿をしているが、その正体は銀の甲冑に身を包んだ、2つの顔を持つ魔人。死神と吸血鬼に似ており、変身忍者嵐の血車党の首領・血車魔神斎にそっくりな姿である。
なお、二つ目の顔は喉元に隠されている為、普段は見る事が出来ない。
鬼の生血を好物としており、それ故にその戦闘能力も高く、巨大な槍と盾で武装しており、幻術も用いて相手を惑わし、口から吐き出す白い毒霧や、手にした巨大な槍で相手を一突きに刺し貫く戦法を得意としている。
また、6つの清めの音を連続で叩き込まれても何とか耐えきる程のタフさも併せ持つ。
最後の決戦へ向かう明日夢を襲おうとした際に、最後の力を振り絞りそれを阻止しようとしたカブキを上記二段目の台詞と共に喰らって始末した後、打倒オロチの為に集結した鬼たちを強襲し得意の幻術などを駆使して翻弄するが、最後は「音撃奏 旋風一閃」、「音撃震張 烈盤」、「音撃射 疾風一閃」、「音撃響 偉羅射威」、「音撃斬 雷電激震」、「音撃殴 一撃怒涛」を連続で叩き込まれ弱り切った所に響鬼の「音撃打 爆裂強打の型」を叩きこまれてトドメを刺された。
歴代ライダーでも例を見ないレベルのライダーリンチで倒された怪人だが、これも歴代屈指のライダー同士の協調性の高さを誇る『響鬼』ならではの展開と言える(尚もこの映画の中盤辺りでは本作では珍しいライダーバトルが2回程展開されているが、一度ぶつかり合ってこそ絆が深まったとの解釈もできる。因みに本編では仲間同士で対立するという描写が殆どなかったが、ここまで大人数で一体の敵を倒すということもなかったため、ある種の皮肉ともとれる)。
『HERO SAGA』
こちらの設定では2つの命を持つ存在とされており、劇場版で倒されたのは頭部の男性の方であり、喉元に隠されていた女性の方が生き残っていた為、復活を遂げ再び活動を開始。
雇い主であった血狂魔党の首領・オロチの完全態であるヤマタノオロチに与え損ねた生贄であるひとえを与えようと暗躍するが、最終的に響鬼たちに阻止され、最後は自らがヤマタノオロチへの生贄と成り食い殺されるというツチグモの妖姫の最後と同じような末路を辿った…。
なお、ヒトツミの名前の由来は2つの命と2つの人格が一つの体に共存している=“一つ身”だということが本作で語られている。
『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
大ショッカーの同盟怪人の1人として「士の世界」に出現。
他の同盟怪人たちと共にライダー達を迎え撃つが、最後はイカデビルと共に倒されてしまった。