概要
特撮番組ならびに同時並行して描かれた漫画作品『変身忍者嵐』に登場する忍者軍団。主人公であるハヤテ(嵐)も所属していた。
もとは普通の忍者の集団として活動していたが、ハヤテの父・谷の鬼十が考案した改造人間手術を知った首領・魔神斎はその力に溺れ、化身忍者と名付けたサイボーグ忍者により江戸幕府を倒し、世界を征服しようと画策した(なお花岡青洲が麻酔を発明したのも江戸時代である)。
構成員
首領
鉄仮面に鎧を纏う血車党の首領。日本を制服しようという野心を抱く。
幹部
血車党の上忍。割れた頭蓋骨の内部から人間の顔が覗くような風貌をしている。刀とムチが武器。
名張のタツマキをよく一蹴することから、その息子ツムジからは「親父の苦手が出た!」と呼ばれることも。
ハヤテの父、谷の鬼十の編み出した秘術「人間変身の秘伝書」を元に生み出される怪忍者(中忍)の総称。作中の中盤までの敵となる。
本作における戦闘員。網目の覆面に迷彩柄の忍び装束を纏う。ご多分に漏れず扱いは悪い。
抜け忍
鬼目の源十郎
演:戸上城太郎
第38話に登場。かつて血車党300人の中で誰も勝てなかったと言われた忍者で、鬼十とは親友だった。魔神斎のやり方が気に入らなかった事に加えて、娘のカゲリ・ツユハの将来を慮って抜け忍になった。初登場時には薬研を挽いており、薬学にも長けている模様。
骸骨丸に娘達が捕まったと思い込み、ハヤテに戦いを挑む事になり、ツムジを拉致して、ハヤテを砦としていた神社に誘い込んだ。ツムジを解放後、罠を突破して神社に現れた嵐と一進一退の勝負を繰り広げるが、娘達が現れた事で一件落着...かと思われたが、何と本物の源十郎は既に死亡していて、嵐と戦っていたのは源十郎に化けた魔神斎だった。いつ魔神斎と入れ替わったのかは不明。
劇中では右手に使い人形をはめて腹話術をする事で遠くの者と話すという忍術を披露した。
一部資料では「幻十郎」とも表記されている。
協力者
西洋妖怪を率いる、黒マントに杖を携えた老人。魔神斎とは対等な立場にある協力者であり、日本を征服した暁には半分をもらうという約定で協力している。
関連項目
漫画版における真相(ネタバレ注意!)
原作者は特撮版と並行して漫画版を2種類手掛けていたが、いずれも血車党に関して異なる真相が明かされた。
週刊少年マガジン版
最終話では、魔神斎は既に鬼十に倒されていたと明かされた。しかし鬼十はその戦いで受けた怪我が原因による記憶の混濁で自身を魔神斎と思い込んだまま血車党を率い、そして正体を知らなかったハヤテに殺される事となる。最後は魔神斎の妻達に「父殺し」「兄弟殺し」(魔神斎の前座として戦った狼達はハヤテの異母弟達が化身したもの)とあげつらわれながらハヤテの慟哭で物語の幕を閉じた。
希望の友版
最終話で骸骨丸がハヤテに衝撃の事実を明かす。実は血車党とは20年ほど前に地球に不時着した宇宙人の組織であり、故障した宇宙船を修理するための費用や鉱石を入手する事が彼らの目的だったのだ。しかし、鬼十は目的達成のために地球人を苦しめるやり方に異を唱え、協力を拒むようになったばかりか妨害するようになり、そのために暗殺されてしまったのだ。骸骨丸は宇宙船の完成をハヤテに伝えて帰参を促すが、鬼十の遺志を継ぐ彼はそれを拒んだ。骸骨丸はその決意に失望し、魔神斎をけしかけて宇宙船に乗り込んで地球を去ってしまう。そして、ハヤテは嵐に変身する事なく魔神斎を倒すが、それは機械人形だった。
派生組織
『仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼』に登場した組織。発音こそ「ちぐるまとう」だが、構成員は魔化魍という異色の組織。
伊賀血車党
『小説仮面ライダー響鬼』に登場した後継組織。谷の鬼十の遺した技術を入手したある人物が結成した新しい血車党。旧血車党の残党でなく、その名を借りているだけの別組織。