梅干とは日本人の心のふるさとである。
とはいえ源流は中国にあるのだが。
概要
ウメ(梅、学名Prunus mume)の果実を摘み取り、陰干しして水分を抜く。十分に乾燥したら、干したシソの葉と共に塩漬けにする。水が上がってきたら食べられる。
梅の果肉の酸っぱさと塩の塩辛さが混ざり合い、白いご飯が何膳でも進む味に仕上がる。
昔から「健康の基」と言われ親しまれてきた。栄養素としてはクエン酸などが含まれるが、梅干そのものの効能よりも、食欲増進剤としての効果の方が大きい。
また、昔ながらの製造法で作れば優に数百年を超えるレベルで保存が効く食材で、天正4年(1576年)に漬けられたものが良質な状態で現存している。
滅多に腐ることが無いため、梅干しが腐る時は何かしらの異変が起こる前触れとされる。
和歌山県が主な産地であり、特に「南高梅」は最高級品とされる。
梅の原産は中国であり、梅干の元祖も中国である。
ただし中国の梅干は梅酢の副産物であり、酢漬けの梅干であるため、塩漬けである現在の日本の梅干とは既に別物となっている。