もしかして
「フリーレン様は本当に人の感情が分かっていませんね」
概要
CV:市ノ瀬加那
フリーレンの新たな旅に同行した魔法使いの少女。
幼少時に戦火によって両親を失った戦災孤児で、絶望から自ら命を断とうとしていたところ、魔王討伐の旅の後に聖都の司教を引退し隠遁生活を送っていた勇者一行の僧侶ハイターに救われた過去を持つ。
自らを救ってくれたハイターを敬愛しており、彼への恩返しの為、そして一人で生きて行く為の術として魔法使いとなるべく修業を始め、幼い身で卓越した魔法操作技術を身に着ける。その後、ハイターを訪ねてきたフリーレンの下で4年間修業を積んで一人前の魔法使いに匹敵する実力を身につけ、死期を迎えたハイターを看取った後にフリーレンと共に旅立った。
その才能は出会ったばかりのフリーレンに魔法操作技術の巧みさを感心され、彼女の師匠であるフランメの師ゼーリエに弟子入りをスカウトされるほど。
勇者ヒンメルの死から27年後に16歳の誕生日を迎えたので、勇者ヒンメルの死から11年後に生まれている。なお、旅仲間のシュタルクとは同い年だが彼女の方が誕生日は後(18歳の誕生日を例にとれば、シュタルクが原作26話、フェルンが原作29話)。
人物
外見
紫がかった紺色の髪と、髪と同じ色をした瞳の持ち主であり、全体的に色素の薄いフリーレンとは対照的な色合い。幼少期は肩口ほどの長さのおかっぱにしていたが、成長後は腰まで長く伸ばしている。フリーレンと最初に出会った時から、ハイターを看取り旅立ってしばらくまではフリーレンよりも小柄であったが(原作2~3話)、16歳になるころ(原作4話)には背も発育も追い越している。
普段は旅装として大きめのローブを身に着けているが、その上からでもはっきり存在が確認できるレベルの胸部装甲の持ち主。膝枕されたフリーレンは「空が半分しか見えなかった」と不機嫌になった。
また、ローブでは体型がわかりにくいことに加え、旅先でサイズのおかしな料理を食べているシーンが多々見られることもあってか、物語が続くにつれて次第にフォルムが丸くなっているのではないか疑惑が持ち上がっている(なお、巨大料理はフリーレンやシュタルクも同じように食べている)。
性格
基本的には生真面目な性格で、ズボラなところがあるフリーレンのお世話係を務めている(ファンからはもっぱら「お母さん」と呼ばれている。というか、原作77話にて「あまり安易に褒めるとフリーレン様の教育に良くないです」と言っており、一応は弟子の筈だが魔法以外は逆にフェルンがフリーレンを教育をしているという認識を持っている可能性すらある)。ちなみに育ての親であるハイターもフリーレンに母親の様な説教の仕方をするのでフリーレンに対する𠮟り方は彼の影響の可能性がある。
エルフゆえ時間感覚が非常に大雑把な上に内心を察しにくいフリーレンに振り回されることも多く、何かと気苦労が絶えない様子。フリーレンがフェルンの気分を損ねた際にはフリーレンの髪を三つ編みにするのがお決まりのようだが、逆に機嫌がいい時も三つ編みにするようである。
師匠と弟子ということで強い感情を抱いているようであり、小さい子大好きなメトーデがフリーレンを撫でたり抱き着いたりしているのを見たときは、フェルンにしては珍しくわかりやすい嫉妬の様子を見せていた(ただし、肝心のフリーレンには伝わっていなかった)。
人間なので感情は普通に豊かであるが、普段はフリーレン同様にあまり感情を表に出さず、怒った際にも表情を変えず、激高せずに静かに怒るので逆に怖い(フリーレンとシュタルクも口をそろえて怖いと漏らすほど)。笑ったり喜んだりした時も微笑レベルの小さなリアクションにとどまるが、むくれた時だけは非常にわかりやすく顔に出る。
フリーレンに比べてしっかり者である一方で、育ての親であるハイターの影響か、僧侶がギャンブルに手を出すことに難色を示しつつ飲酒については「酒は百薬の長」と称して肯定的だったりと、若干常識が怪しい。また、穏便な手段を探る前に真っ先に武力行使を検討するなど、妙に血の気が多い一面もある。
シュタルクに対しては同世代ということもあってかやたら辛辣な態度が目立つものの、一応異性として意識している模様。フェルンの方からシュタルクをへこますような態度を取ったり、相手から取られたりでお互いに一喜一憂しあったりすることが多いが、その度にお互い素直に仲直りしており、その様を見た僧侶ザインからは「もう付き合っちゃえよ‼」といら立ち交じりの発言を繰り出されている。
能力・戦法
老練の魔族殺しの魔法使いであるフリーレンから魔法を学んだこともあり、魔族を殺すことに特化した戦い方を得意としている。フリーレン譲りの「魔族を欺いて殺す戦法」も身につけており、魔力の秘匿による攪乱と得意とする魔法の高速射出の複合で七崩賢の配下クラスの魔族をも打ち破っている。
主な戦闘スタイルはフリーレンに教わった一般攻撃魔法と防御魔法だけを用いる至極シンプルなもの。作品世界内の現在の主流(質量をぶつける魔法を軸とした立ち回り)とはかけ離れた古い戦法だが、圧倒的な出の速さ、精密性、射程、そして手数の多さによるゴリ押し性能がとにかく高く、並の魔法使い程度であればまるで寄せ付けない。特に射出速度においては師のフリーレンをもって「自分より上」と太鼓判を押されている。
基本の魔法しか使わないが基本を徹底的に磨き上げているためそれ以外は不要という、ある意味で理想的な魔法使いであるといえる。
また、自身の気配や魔力を消すことも得意であり、飛行魔法や射程の長い一般攻撃魔法と組み合わせることで、相手に知覚されない超遠距離から高圧縮・高速の必殺の一撃を狙撃のように放つ芸当も可能。
なお、戦闘で用いるのは主に上記の基本魔法二つだけだが、他の攻撃魔法が使えないとは言われていない。また、戦闘とは関係のない生活魔法は他に多数習得している。
関連タグ
関連人物
ハイター:孤児になってから育ててくれた恩人。
フリーレン:魔法の師匠。
シュタルク:旅を共にする仲間。