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概要

本作におけるアッシュフォード学園中等部の生徒で、ナナリー・ランペルージの親友である少女。ナナリーがいじめを受けている際に、アリスが助けたことで仲良くなった。生徒会にナナリーを送り迎えしているうちに、生徒会準会員扱いされて猫祭りや河口湖旅行へ付き合わされる。

その正体は、神聖ブリタニア帝国の特殊名誉外人部隊「イレギュラーズ」の所属員。

部隊では突入要員で、加重力で超高速を得るギアス『ザ・スピード』を使う。任務でミレイを監視しているなど、裏の顔を持っている。

ブリタニアの支配を見る眼は非常にシビアで、頭の回転も早い。

その一方で、マッド大佐を除くイレギュラーズのメンバーのことを、実の家族のように思っている。

また、4つ下の妹が3年前の事故で車イス生活を送っているらしく、ナナリーを放っておけない。そのため、ナナリーが皇族であることを知っても、軍の命令よりも彼女との友情を選び報告しなかった。

ホテルジャック事件やサイタマ事変において、マークネモに乗っているのがナナリーだと知らぬまま、彼女と敵対する。

そして、マオによるリフレイン事件にナナリーが巻き込まれたことで、アッシュフォード家の庇護ではナナリーの安全は確保出来ないと判断し、彼女を守るために高い地位を望むようになる。

だが、ナリタ連山での戦いでマークネモのパイロットがナナリーであることを知り、彼女がエデンバイタル教団に捕らえられ、極刑を言い渡された際にロロ・ヴィ・ブリタニアを殺そうとするが彼のギアスである『ジ・アイス』の前に敗れ、自身も投獄されてしまう。

その後、牢の中でネモに正式な契約ではなく取り引きを持ち掛けられる。

実は、事故で亡くなっていた妹を守りきれなかった過去のトラウマを思い出しまた大切な人を失うかもしれないことを恐れるが、ネモの言葉に後押しされて取り引きに応じ、「魔人アリス・ザ・コードギアス」となって教団支部を破壊、ナナリーを救出した。

その後、新たな搭乗機となった「コードギアス」で、ロロが駆るヴィンセントを撃破。反作用によって死を迎えたロロを看取ったアーニャから彼の遺品となったロケットを渡され、それをナナリーに手渡している。

最終決戦では、父・シャルルと母・マリアンヌ・ヴィ・ブリタニアの言葉によって自身のワイアードギアス「ザ・ゼロ」を発動してヘブンズドアを開こうとしたナナリーに対して、

「明日という日はナナリーという希望をもたらしてくれた」

「私という個はナナリーを愛しているわ。この気持ちを…失いたくない」

という言葉を伝えたことで彼女に明日(未来)へ進む気持ちを取り戻させ、愛する娘の思いを認めたマリアンヌとシャルルの最期をナナリーと共に見届けている。

最終決戦後、自分のせいでナナリーに家族がいない世界を選択させてしまったこと、自分はナナリーを助けるどころか辛い状況に追い詰めることしか出来なかった罪悪感と自責の念から彼女と一緒にいてはいけないと思っていたがーー。

ナナリー「アリスちゃんが信じてくれたから、私も自分の選択を信じられた。今度は守られるだけじゃない。一緒に未来を歩いてほしいの」

「そう……ナナリーの選んだ世界だから…… 私は未来を信じることができたんだ」

守られるだけでなく、共に未来を生きたいと願うナナリーから騎士勲章を受け取っている。

搭乗機

GX01シリーズ

アリス達イレギュラーズが操る第7世代型のナイトメアフレーム

サクラダイトを用いた人工筋肉に発電能力があることから、従来の騎体を遥かに凌ぐスペックを持つ。

また『ギアス伝導回路』を持っていることから、ギアスユーザーの能力を反映出来る。

マークネモの素体になった騎体でもある。

アリス騎は、スカート型の腰部に収納されている2本のダガーが主武装。

頭部はグラスゴーサザーランドなど「ファクトスフィア」を装備したKMFに近い。また機体背部に柱状の物体を複数装備している。

「ランドスピナー」はかかと部分と一体化した小型の物になっている。

コードギアス

ナナリーを守りたい」という、アリスの強い願いに応えた魔道器ネモが産み出した、究極のナイトメアフレーム。女性型のフォルムをしている。

神の火」と呼ばれる質の異なるエネルギー同士を反発させ対消滅を生み出したり、アリスの持つザ・スピードのギアスの力をほぼ無限に増幅させるなど、常識では測れない現象を発生させることができる。

その性能は、ロロ・ヴィ・ブリタニアのギアス「ジ・アイス」ですら手も足も出ないほど。

関連人物

サンチア

神聖ブリタニア帝国・特殊名誉外人部隊「イレギュラーズ」に所属する少女。階級は大尉。マッド大佐の側近を務めており、小隊を率いる立場にある。隊員のギアス能力の長所と短所を把握しており、それを用いた作戦の立案や指揮を担当している。また、サンチア自身も敵の気配と動向を察知し、各種確率を正確に算出するギアス『ジ・オド』を持っている。

ダルク

イレギュラーズの一員。アリスと並ぶ、イレギュラーズの突入要員。ショートヘアに大きなリボンを付けている、褐色肌の少女。わずか4m強のナイトメアで巨大なビルを持ち上げ、それを敵部隊に投げつけて下敷きにできるほどの力を生むギアス『ザ・パワー』を持つ。明るい性格で、物事を深く考えないアホの子。本人は「ギアスが無ければか弱い女の子」と嘯いているが、実際はギアスが無くても人並み以上に力持ちである。

ルクレティア

イレギュラーズに所属する少女。物静かで、常に敬語で会話をしている。地脈と物質的構造を解析出来彼女のギアス『ザ・ランド』は、サンチアのギアスと相性が良いため、彼女の副官的立場に収まっている。どちらかというと理知的な性格だが、仲間想いの一面がある。

マッド

神聖ブリタニア帝国・特殊名誉外人部隊「イレギュラーズ」を率いる禿頭の中年男性で階級は大佐。慎重かつ冷徹な性格で、部隊員のことは替えの利く手駒程度の認識しかない。ロイド・アスプルンドのことを「シュナイゼルの犬」と呼ぶなど嫌悪している。シャルル・ジ・ブリタニアに対する高い忠誠心を持つが、それは神聖ブリタニア帝国皇帝としてではなく、エデンバイタル教団教皇としてのシャルルに対するものであった。