概要
Warner Bros. Interactive Entertainmentが2017年に設立した魔法ワールド関連専用のゲームレーベル。レーベル名は魔法ワールドに登場する移動手段に用いる魔法道具のポートキーに由来する。
レーベルであって、実際の従業員を有するゲームデベロッパーではない。このレーベルのゲームは主にLore, Story部分の監修・制作をワーナーブラザースのチームが担当し、それ以外の部分をそのときどきに任用されたゲームデベロッパー(ホグミスにおけるJAMCITY、魔法覚醒におけるNetEaseがこれに対応)が担当する
作品はいずれも原作に対する外伝的な位置づけであり、あくまでフランチャイズであるため原作者J・K・ローリング氏はこれらのゲームの開発には関わってはいない(※もちろんフランチャイズ展開するために必要なライセンスは受けている)。
大半は魔法ワールド全体の世界観に影響を与えないことを前提とする許容範囲の程度ではあるものの、設定の差異や齟齬、多少の世界観の変更もしばしば見受けられる。
また、特にビジュアル面では映画版の影響が認められ、登場人物、衣類や魔法動物などはおおむね準ずる。たとえば狼人間では原作のような狼に酷似した姿ではなく映画版のような狼の要素を見いだせる人型の怪物の姿であるし、ホグワーツローブは色分けされている。
タイトル一覧
ホグワーツ・レガシー以外は正式タイトルの頭に「ハリー・ポッター:」が付いている
ホグワーツの謎
開発:Jam City
2018年にサービス開始のスマートフォン向けアドベンチャー。
アバターの性別や外見、寮などが選択可能。
主人公たちの入学時期は『賢者の石』の7年前でいわゆる兄世代に該当し、ハリーたちと在学期間は被らないが、ロンの兄たちやニンファドーラ・トンクスなど原作でお馴染みのキャラクターとも友情を育むことが可能。呪われた部屋の探求を巡る物語。
魔法同盟
開発:Niantic/Warner Games San Francisco
2019年~2022年に展開されていたスマートフォン向け位置情報ゲーム。
アバターの性別や寮などが選択可能。
製作はポケモンGOと同じNiantic。このためかゲームの要素や流れに共通点が多く、ついた通称は「ハリポタGO」。
時代設定は『死の秘宝』と『呪いの子』の間で、大人になったハリーたちも登場した。時間も空間も超えて現れる災禍に対し、魔法の秘匿を死守しようと奮闘する機密保持法特別部隊の姿が描かれる。
呪文と魔法のパズル
開発:Zynga
2020年にサービス開始のスマートフォン向けパズルゲーム。
アバターの性別や外見、寮などが選択可能。
物語は本編に準拠しているが、特にストーリーを楽しむゲームというわけではなく大まかなあらすじのみで、他プレイヤーとポイントを競うソーシャルゲームとしての趣が強い。
魔法の覚醒
開発:Zen Studio(NetEase)/WB Games San Francisco
中国本土では2021年9月、中国国外では2023年6月にサービスを開始したスマートフォン向けCCGMMORPG。
アバターの性別や外見、寮などが選択可能。
舞台は『死の秘宝』から10年後のホグワーツ、入学式当日に姿を消した女子生徒の捜索から始まる物語。全ての生徒と一部教職員、絵画がゲームオリジナルとなっている。
ホグワーツ・レガシー
開発:Avalanche Software(WB Games)
2023年2月10日発売のPC・コンシューマー向けオープンワールド型アクションRPG。デラックスエディション以上の場合は通常より72時間早めの2月7日からゲームを開始できた。
アバターの性別や外見、寮などが選択可能。
ホグワーツ全域をマップとし、ニュートはおろかダンブルドアや闇の帝王も入学していない1890年代というシリーズ最古の時代に生きるホグワーツ生の冒険が描かれる。