「ウォォォッ、肉をっ!ウゥゥゥッ!!」
データ
ケミー:ヨアケルベロス
身長:241.7cm
体重:189.9kg (分身体:63.3kg)
特色/力:火炎攻撃/氷雪攻撃/電撃/拘束/分裂/再生
概要
『仮面ライダーガッチャード』第19話から登場。
ファンタスティックケミー「ヨアケルベロス」と〈悪意人形〉が結合して誕生したマルガム。
三つの首を持つ紫色の体毛に覆われた大型犬が仰向けになった状態で金色の素体に拘束されている。左側の前足は右腕の役割を果たしており、外側に肉球が見えるようになっている。
逆さまになった口部分は口枷のように包帯が咥えられており、素体の右腕は刺付きの首輪に繋がった鎖を引っ張り上げているなど、まるでケルベロスが逆さまに吊るされたような形状をしている。
人物
理性的だったムーンマルガムとは異なり、辿々しい言葉遣いをしており、非常に凶暴な性質且つ食欲旺盛……特に『肉』に対して異常なまでの執着心を抱くなど正に猛獣そのもの。
この凶暴性は人形の状態でも変わらず、単身でミイラ男のような等身大の姿に実体化して暴れ回るほどで、妹である冥黒の三姉妹はおろか創造主のグリオンにも平気で牙を剥ける等人間なら間違いなく危険人物に該当する。
ただし食欲を満たすために敢えてふくよかな人間を率先して襲ったり、味の良し悪しが分かる等知能自体はそれほど低くない。
一応、セーフティとしてグリオンの作った黄金のパンパイプを吹くことで犬笛のように行動を制限し操れるものの、彼からすれば無理矢理動かされているに等しいため、何らかのアクシデントで破損や紛失をしようものなら同胞にも嬉々として危害を加えようとするため、総じて「強力だが御しきれない厄介者」と総評できる。
能力
鋭い牙や右腕の鋭い爪で対象を引き裂く他、三つの首から放たれる火炎・氷雪・雷電による属性攻撃を得意とする。頭頂部にある鎖からは黄金の鎖を放出して対象の自由も奪える等多彩な攻撃手段を持つ。
また危険を察すると各々の属性を受け持つ三体に分裂することも出来る。これに黄金のマルガム特有の再生能力が噛み合うことで、例え二体までが撃破されても犬の首のみを飛ばして残りの個体に集結することで元の姿に戻れる。
活躍
空腹に耐えきれずに自らの意思で実体化を果たし、グリオンの錬成した大量の肉を貪っていたところ、クロトーが捕獲したヨアケルベロスのライドケミーカードを一目見て気に入り、彼女から強引に奪い取るとグリオンの手によってマルガムへと変貌。衝動のままに暴れようとしたが、パンパイプの音色によって動きを束縛され、それを受け取ったアトロポスと「散歩」する羽目に。
街中で大量の餌(人間)を見たことで興奮し、制御下に置かれながらも暴れ回っていたが、駆け付けた宝太郎やりんねと対峙。その際に彼が持っていた創作料理に肉が入っていたため真っ先に食したが、微妙な反応をして雑に放り投げると戦闘を開始。
その後はファイヤーガッチャードに危険を覚え、分裂してやり過ごすと属性攻撃で翻弄していたが、その余波でアトロポスが負傷。パンパイプも破損してしまう。
「はははっ!もう、言うこと聞かねぇぜ」
結果として自由の身になると、自分を散々こき使ってきた彼女に狙いを定める。まるで鬱憤を張らすように嘲笑いながら嬲っていたが「自分のルールは自分で決める」と覚醒したりんねの変身する仮面ライダーマジェードと交戦。
アッパレスケボーに変身したファイヤーガッチャードに倒された二体分の首を戻して挽回しようとするも、華麗な足技に翻弄されてしまい、必殺技の連続蹴りを受けて今度こそ完全に撃破。解放されたヨアケルベロスも改めて封印された。
余談
ケルベロスをモチーフにしたライダー怪人は仮面ライダー剣に登場するケルベロス/ケルベロスⅡ以来20年ぶりとなる。
関連タグ
ケルベロス(神話怪人)、ケルベロス/ケルベロスⅡ:ケルベロスをモチーフにしたライダー怪人。