香月「入れてくれるんだぁ。じゃあ……キモい頭ン中に鉛玉入れとけよ!」
「拷問教の教祖だ馬鹿野郎」
「ならば俺の思し召しで、テメェに地獄を見せてやる。流川ぁ」
流川「はい! クズ過ぎて気持ちよく鬼になれます!」
「見えねぇ状態で閉じ込められるのはキツイぞ」
「自分で足を切って逃げてみろ…… なら見逃すかもよ?」
「そんなに生きてぇのか」
流川「僕はルカワ教の開祖です。弱い奴は罪人です!」
「有難い教え……」
流川「足がなくて弱いお前は、このゴウア神に入れ! 神の思し召し!」
「弱い奴は死んで当然なんだろ? お前が言ってたじゃねぇか」
流川「外道を焼くと繁栄出来るんです。信じる者は救われる」
標的
「聖なる儀式」と称して年端もいかぬ少年を誘拐し陵辱した末に焼き殺すという蛮行を繰り返した、中東系移民のカルト教祖で反日野郎の「ヌールディヌ」に執行。
概要
本シリーズでは三回目となるファラリスの雄牛で、設備内容も前回とほぼ同じ。赤熱した針つきドラムで、罪人の身体をズタズタにしながら焼いていく。
一応、内部の通気菅には金管楽器状の通気口が加わっており、呼吸や助けを求め息や声を吹きかけると、牛の鳴き声そのものな音となって外部に響き、側から見た様子をより滑稽に演出する。
とは言えこれだけでは以前と変わらないので、今回はTAKE2として焼死する前に外へ出し、その脚を鉄塊でプレス。脚を斧で切断し脱出するかの選択を迫った挙句、結局助けずに絶望させ二度焼きして燃え滓にした。
経過
天羽組の香月紫苑の協力でヌールディヌを拘束した伊集院は、奴を拷問室に叩き込んだ。
ヌールディヌを煮え油で叩き起こし、伊集院は悔恨の念を問うたが、奴の返答は「弱肉強食こそ神が作ったこの世の論理。家族すら守れない惰弱な日本人どもは罪人。全て神の思し召しである」という腐り果てたものだった。
伊集院達は自分達の神の思し召しを実行する為、ヌールディヌを容赦無く拷問にかけた。
両脚を潰され、全身を切り刻まれながら焼かれたヌールディヌは必死に命乞いをしたが、伊集院はそれをガン無視してヌールディヌを引き摺り出し、奴の片脚に鉄塊を落として押し潰した。そしてヌールディヌに斧を渡し、「これで片脚を切断して脱出したら見逃してやる」と助命条件を叩きつけた。ヌールディヌは一瞬躊躇うが、即座に片脚を切断して脱出。そして拷問室の出口へと這いずった。
だが、そこには「ルカワ教」の教祖である流川が待ち構えていた。彼は「弱い者は罪人」と言い放ってヌールディヌを掴み上げ、再び雄牛の中に叩き込んだ。そして伊集院と流川はヌールディヌを徹底的に絶望させるべく、「弱い奴は死んで当然なんだろ?」「外道を焼くと繁栄できる」と言い放った。最終的にヌールディヌは汚ねぇ燃え滓と成り果てた。
今回の登場人物
- ヌールディヌ
今回の断罪対象の中東人。ゴーサーと呼ばれる中東の豊穣神を崇める中東系移民のカルト宗教団体の教祖であり、少年愛者で立場を利用して少年たちを弄び、飽きたら生贄として焼き殺していたショタコンの腐れ外道。尋問にも反省しないどころか「家族を守れない日本人は罪人」と開き直ったため目を潰された後にファラリスの雄牛で焼かれ、片足を鉄塊で潰された後足を切って、教祖に変装した流川に一蹴された後、雄牛の中に戻されて焼かれて地獄へ落ちた。
- 衣笠芳男(きぬがさ よしお)
今回の依頼人。重い喘息持ちの息子・春斗を溺愛しており、彼の症状が良くなるようにと自然に囲まれた場所でキャンプに連れて行っていた息子想いの父親。春斗の提案からの妻の涼子と春斗からのプレゼントである巻き割りセットをあまりの嬉しさに抱きながら寝た夜に、ヌールディヌ率いるカルト教団に春斗を攫われ抵抗するも信者たちから暴行を受けた後家を焼かれ、落ちてきた木材の下敷きになった足を巻き割り用の斧で足を切って脱出した。事件を担当した刑事から「春斗はおそらく殺された(アジトの跡地に彼の吸引器があったため)」と知らされ、病院を抜け出して妻子を奪ったカルト教団に復讐心を燃やして情報を貰おうとしてたところに伍代と出会い、伊集院を紹介してもらった。依頼完了後は公園で虚無感に浸っていたところに香月が春斗を連れてきたことで春斗と再会し涙を流した。
- 衣笠春斗(きぬがさ はると)
今回の被害者その1、芳男の最愛の息子で人懐っこい性格の線の細い顔の9歳の少年。
喘息持ちで主治医からも「直すのは難しい」とされたが、自然に囲まれたキャンプをすることで症状が軽くなりキャンプが大好きになる。ヌールディヌに目を付けられ「生贄(という名の慰み者)」として誘拐されてしまう。アジト跡に彼の吸引器があったため殺されたと思われていたが、ヌールディヌに気に入られて監禁されていたところを香月に救助されて無事芳男と再会できた。
- 衣笠涼子(きぬがさ りょうこ)
今回の被害者その2、芳男の妻。
キャンプをしたことで春斗の喘息の症状が軽くなりそのことに安堵していた為、春斗の提案で春斗とともに巻き割りセットを芳男にプレゼントをした。しかし、その夜にヌールディヌ率いるカルト教団に襲撃され、信者たちから暴行されたと火事で落下した木材と瓦礫の下に埋もれて、死亡してしまう。
今回のゲストキャラ。「女装ヒットマンの香月」の異名を取る天羽組の武闘派狂人極道。
キャンプが趣味で、そこから仲良くなった春斗に作ったパエリアを奢っていた。
伊集院と邂逅したときは女装姿で現れ、衣笠家を襲撃して春斗を攫ったことを知ってヌールディヌたちの現アジトを探った後、「ヌールディヌの身柄は引き渡すので他の信者たちの梅雨払いはさせてほしい」と伊集院に交渉をした(秀逸な女装っぷりと演技にさすがの伊集院も香月が男だと見抜けなかったとのこと)。因みにヌールディヌの目を見ただけでヌールディヌが少年愛好者だと一瞬で見抜き、伊集院に引き渡した。依頼完了後は監禁されていた春斗を保護し、公園で虚無感に浸っていた芳男に春斗を引き合わせた。
罪人のモデル
悪魔崇拝的な行為、それに伴った少年愛好や少年に対する性的倒錯という共通点からおそらくフランスの堕ちた英雄「ジル・ド・レ」と思われる。
また、日本人を見下し切っている中東系移民という事で、関東地方のとある市で問題になっている「クルド人移民」もモデルと思われる。
余談
今回は拷問部屋ではなく屋外であり、かつ以前のような依頼完了後に夜空の月を仰ぎ見るシーンと同じ、満月の夜に佇む伊集院のシーンから始まっている。
香月の登場を以て、2024年2月16日時点で伊集院と邂逅していない天羽組の狂人兄貴は最近ブラジルの刑務所から戻ってきた矢部光晴のみとなった(とはいえ、小峠華太の舎弟たちも含めれば速水、水野、茂木、そして野田からのヘッドハンディングという特殊な形で入った宅間はまだ伊集院と邂逅していない上に伊集院シリーズにまだ出演していない)。
関連項目
糞拷問満漢全席→ルカワ教の処刑儀式→[[]]
伊集院茂夫によるファラリスの雄牛:原型。
馬渕春斗:春斗違い。