※後の姿である目玉おやじの説明は当該記事を参照。
シリーズ全体での概要
幽霊族の最後の末裔であり、本名は不明。
その肩書きの通り鬼太郎の父親であり、本体から分離して現在の目玉おやじとなる前の姿を指す。
この姿が登場したアニメのエンドクレジットは、本タグの「鬼太郎の父」または「父親」で表記されることが多い。
第6期アニメ第14話『まくら返しと幻の夢』以降に登場する「全盛期の姿」は、アニメシリーズで後世的に誕生した新デザインであり、原作には登場しない。
各シリーズごとの詳細
原作~第5期アニメまで
『ゲゲゲの鬼太郎』自体が息子である鬼太郎を中心とした物語であるため、彼はあくまで分離後の「目玉おやじ」としての出番がメインであり、基本的にこの姿での出番は少ない。
第5期アニメ放送までは原作やアニメ『墓場鬼太郎』の第1話に登場したぐらい。
そのため、原作に目玉おやじ本体の健康だった頃の姿は描かれたことはない(詳細は幽霊族のリンク先参照)。
容姿
この時は病に侵されていたことから「全身を包帯で包んだ大柄な『ミイラ男』のような容姿」で描写されていた。
包帯から覗くその目は鬼太郎に似た三白眼で、顔も爛れていかにも恐ろしげな雰囲気を漂わせている。
その後、3期の地獄編にて、岩子の記憶にて髪を生やした姿が見られた。(参照)。
TVアニメ第6期
CV:野沢雅子
「子供を守る為なら何でもする…ただの父親だ」
第14話『まくら返しと幻の夢』で、夢の世界での戦闘中に「かつての姿をイメージした目玉おやじが変身した姿」として登場した。
事件を引き起こした黒幕との対決時に、彼女の攻撃に囚われた鬼太郎を助けるため、目玉おやじは枕返しに「力を貸せ」と喝を入れ、枕返しが力(妖術)を放つ。
夢の世界で戦うための力を手に入れた目玉おやじは、敵の攻撃の中へと飛び込みながら「こんな姿ではなく、鬼太郎を守り、もっとのびのびと子供らしい夢を見せてやれる父親でありたかった」という強い想いを抱いたことで、「病を得る以前の力強い姿」を一時的に取り戻し、黒幕に応戦した。
容姿
赤い大きな瞳で、口元にそれなりの年齢を感じさせる小さな皺は目立つものの、銀髪(白髪)に赤い瞳を持つかなりのナイスミドルなルックスとなっている。
第6期の砂かけ婆が思い出しただけで惚れ惚れするほどの端正な容姿(※1)。
鬼太郎の様な隻眼ではなく、「目玉おやじ」の元となった目玉も左目なのだが、鬼太郎同様に左目を隠して右目を露わにしている (唯一失われなかった左目以外が復元する形で具現化した可能性もある)。
服装は着流しで霊毛ちゃんちゃんこ(※2)を羽織り、足には下駄を履いている。
総合的に原作の田中ゲタ吉(成長後の鬼太郎)を参考にしているのか、鬼太郎をイケオジにしたような感じの姿である。
(※1)鬼太郎と年齢の近い6期ねこ娘は、このエピソードで初めて、目玉おやじの今の姿が本来のものではないと知った、と設定されている。
(※2)鬼太郎が攻撃に使用した際に手放してしまい、直前まで目玉おやじが魔法の絨毯のような移動手段として用いていたところを、枕返しの能力で肉体ごと彼の服装として組み込まれた。
戦闘能力
鬼太郎ですらなす術もなかった少女の強大な結界を平然と打ち破り、鬼太郎を抱きかかえた状態でも彼女の猛攻を易々と避け、息子を遥かに凌ぐ高威力かつ高精度の指鉄砲を片手で放ち、防戦一方に追い込まれた相手のガードをものともせずに勝利を収めた。
もちろん、これは夢の世界において愛する息子を守りたいという彼の願いが具現化した故の事ではあったが、その後48話において、現在の目玉に手足の姿でも鬼太郎を遥かに上回る威力の指鉄砲を披露している。父は強し。
余談
詳細は「まくら返しと幻の夢」の余談部分に記載するが、この鮮烈なデザインと活躍は、放送当時の視聴者を沸かせ、ネット上で大きな反響を呼んだ。
さらに、永富プロデューサーの談話によると、水木プロ側からは
”「ああいうことをやるんだったら、事前に言ってくださいよ」と笑いながら言われた”
とのこと。
幸いというか、水木プロにも大ウケしたようである。
劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
CV:関俊彦
上述の6期TVアニメ版の「エピソード0」として2023年に公開された本作では、なんと物語の主役として登場。
そのため「夢の世界の目玉おやじ」ではなく、「鬼太郎の父」としてのキャラクターデザインが改めて設定された。
自身の「妻の失踪」の真相を知るために、成り行き上、とある人間の男と手を組んで行動することとなる。
劇中のネタバレを多く含むため、詳細についてはその男からつけられたあだ名「ゲゲ郎」の記事を参照。
関連イラスト
TVアニメ版
ゲゲゲの謎版
関連動画
関連タグ
目玉おやじ(本来の姿):劇場版公式サイトでのキャラ名(キャラ表記)が判明するまで暫定的に使われていた表記ゆれタグ。