「たくみ~♪ これつ~かって~♪」
概要
ファイズサウンダーとは「仮面ライダー555 ハイパーバトルビデオ」に登場したCDラジカセ型の武器。型番号はSB-555A。
『てれびくん』公募の新武器コンテストの金賞に選ばれた作品で、映像作品に登場することが見どころとして宣伝されていた。
菊池啓太郎の実家にいつの間にか置かれており、乾巧が部屋を掃除中に森のくまさんが流れ始め、どういうわけかその場にいた全員がミュージカルのように歌いながら踊りだす。
さらに木場勇治の部屋にスマートレディがラジカセを鳴らしながら現れ、このスマートブレイン制のラジカセは音楽を聴いた者を歌って踊らせてしまう力があり、それを各家庭に送りつけて全日本をミュージカル状態に陥れ、その隙に3本のベルトを奪還するという計画を明かす。
刺客として放たれたオルフェノクとの戦闘が始まるがミュージカル状態が抜けておらず、マンガのようなオノマトペが散乱するカオスな光景となる。
最後は園田真理がファイズにラジカセを手渡し、それにミッションメモリーを差し込むと音波兵器に変形、オルフェノク達を一撃で昇天させた。
…以上が掃除中に居眠りしていた巧が見ていた夢という、あんまりな展開であった。
この経緯のため、公式の仮面ライダー図鑑にさえ「実際には存在していない」と明言されている。
商品化の予定もなかったのか、立体化は「てれびくん 2003年 10月号」の付録だったペーパークラフトくらいしかなかったが、2022年にプレミアムバンダイ限定発売された食玩「SO-DO CHRONICLE 仮面ライダー555 オートバジン」の付属品として、ファイズサウンダーが商品化された。
20周年記念作『パラダイス・リゲインド』のキーアイテムとなるファイズフォン20PlusとカイザフォンXXにて本機が久々に取り上げられる事になる。
該当アイテムのミュージックアプリのアイコンは本機を模しており、変身後のアイコンが変形後の本機と同じデザインになるという丁寧な作りになっている。
玩具としての仕様はBGMの再生とあり、他の武装のようにファイズサウンダーの召喚が可能かは不明。
上記の通り、長年にわたって『ファイズ』の世界に実在しないアイテムとして扱われてきたが、アプリのアイコンとはいえ正真正銘のスマートブレイン製の製品に描かれたものが登場したことから、パラダイス・リゲインドの時系列では実在している可能性が示唆されたと言える。
余談
DVDの応募要項に添えられたイラストでは、ミッションメモリーが装填されたファイズサウンダーの上部・下部のCDトレイ・カセットトレイが全て展開されているのが確認できる。
本編では変形してもスピーカー部分から音波砲が出現するのみで、トレイは全て閉じたままになっているため差異がある。