ニューオーリンズ
にゅーおーりんず
概要
ニューオーリンズ(英語:New Orleans、フランス語:La Nouvelle-Orléans)は、アメリカ合衆国のルイジアナ州に属する都市。同州最大の都市で、1718年5月に成立した。ミシシッピ川の河口周辺に位置する。市名はフランス語で「新・オルレアン」という意味の「ラ・ヌーベル・オーリアンズ」を英語にしたものである。人口は全盛期で65万人を数えたが、色々あって今は約38万人。
ランドマークはデパウル看護学校(病院)の大きな鐘とその美しい音色である。観光名所は世界的に著名なラファイエット墓地で、この2つの観光名所は世界的にも著名である。ノラ(NOLA)とも呼ばれ、ジャズの本場として知られる。
また、フランスとイタリア、そして中米の影響が強いため食文化が発達した、全米屈指の食の都としても知られる。フランス系移民が切り開いたケイジャン料理、イタリア系移民が切り開いたクレオール料理と呼ばれる、南欧+中米+アメリカのエッセンスが入ったエスニック料理は人気であり、特に日本ではジャンバラヤが知られるところである。
もともとニューオーリンズは沼地、湿地帯にある低地の都市でもあった。それで、日本でもよくニュースになった巨大ハリケーン・カトリーナの洪水被害によって市域の80%が浸水するという未曾有の大災害が発生し、1000人以上の犠牲者を出す事態に。歴史的な市街地は荒廃し、観光客にも敬遠され、治安も悪化し、人口流出が加速化した。復興後も治安改善が課題として残っている。一方、ニューオーリンズ都市圏としては拡大(110万→130万)、メテリー郡という高台のカウンティに人口が流れている(メタリー郡は15万人と人口急増)傾向があり、白人のみならず黒人の中産階級、富裕層もそこに流れている(低地に貧困層が取り残されたことが、ニューオーリンズ市内の治安改善が難航している一因でもある)。
スポーツフランチャイズにNFLのニューオーリンズ・セインツとNBAのニューオーリンズ・ペリカンズがある。このときにニューオーリンズに拠点を置いていたセインツは一時的にサンアントニオと共同開催、スタジアムが機能しなくなったNBAのホーネッツ(当時)はオクラホマシティに臨時的にフランチャイズを移転していた。オクラホマシティはNBA誘致に熱心であったことからホーネッツは大いに歓迎され、オクラホマシティ・サンダー(元シアトル・スーパーソニックス)が発足するきっかけとなっている。
歴史
スポーツ
1966年11月からNFLのニューオーリンズ・セインツが本拠地としている。2002年12月にNBAではホーネッツ(初代)が移転して来ており、2013年5月からニューオーリンズ・ペリカンズに改称して活動している。過去にはニューオーリンズ・ジャズ(ユタ・ジャズ)が存在していたが、1979年6月にユタ州ソルトレイクシティへ移転した。
ちなみに
- 1718年5月に成立したとされているが、伝統的にこの日を記念日としているに過ぎず、具体的な日付は不明である。
- 「ニューオーリンズ級」はアメリカ海軍の重巡洋艦の艦級。
- RedDeadRedemption2と呼ばれるロックスターゲームズによる西部劇シューターにもサンドニと言う名前で、この町が細部に至るまで再現されている。
- プリンセスと魔法のキスはこの街が舞台である。JAZZが生まれた場所であり、本作にはふんだんにジャズが盛り込まれている。