概要
レイモンド・チャンドラーの小説『大いなる眠り』における主人公フィリップ・マーロウの台詞である。
自分がやった事を相手にやり返される覚悟を問う有名な言葉であり、早い話が、「他人の人生に何かしら悪い影響を及ぼせば、自分の人生にも何かしらのリスクが及ぶ覚悟を持つべき」という意味である。
逆に「撃たれる覚悟はあっても撃つ覚悟が無い者」も少なからず存在する。
引用したキャラ
ルルーシュ・ランペルージ:『コードギアス反逆のルルーシュ』の登場人物。ただし彼の場合、「本当は撃たれる覚悟のできる者など居ないのかも知れない」、つまり「『やった以上やり返される覚悟を持て』という警句ではなく『撃たれる覚悟を真にできる者など居ない(要するに、それができるのはただの無敵の人で失うものが無いだけである)のだから、そもそも撃つべきではない』という意味であったのかもしれず、自身はその解釈を間違えた為に何もかもを失う羽目になったのだ」と溢している。
鳴海荘吉:『仮面ライダーW』の登場人物。こちらは公式設定でチャンドラーのファンな為、明確にマーロウからの引用である。
余談
なお、このセリフは原文では「don't shoot it at people, unless you get to be a better shot. Remember?」である。
これは直訳するなら「上手く撃てるようになるまでは、人に向けて撃ってはいけない。分かったね?」的な発言であって、意訳として「撃つべき時を見極められないなら撃ってはいけない」とも訳せはするが、少なくとも撃たれる覚悟という要素は一切入ってはいない。
実のところ、「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」というのはかなり癖のある、よく言えば詩的な意訳を入れた翻訳だったりする。まあ、カッコいいからこれでいいとも言えるのだが。
関連タグ
撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ:表記揺れ。
大いなる力には、大いなる責任が伴う、あなた…『覚悟して来てる人』…ですよね:似たような意味を持つ台詞。