概要
シリーズを象徴するキーワード。シリーズのいずれもオープニングとエンディングで使用される、つまりこの言葉に始まり、この言葉に終わる。
原文はWar,war never changes.
直訳するなら「戦争は何も変わらない」だが「技術が進歩しても戦争(という殺し合い)は変わっていない」というような意味で使用され、「何度も戦争する」という解釈で上記の訳になったと思われる。
訳については、非常に端的な言い回しをうまく音節内に収めた名訳とも、ニュアンスを十分に汲み取れていないとも賛否両論。
『4』では初めて作中のキャラクター(主人公)がこのセリフを口にする。
転じて世間では実際に愚かなことをしている様子や悲惨な戦争を描いた様子から同じような言い回しがされることがある。
人は過ちを繰り返す例
- 戦争:言わずもがな典型例。どれだけ悲惨なことを経験しようと、どれだけ反戦運動が盛り上がろうと、人は過ちを繰り返す。
- 喧嘩:よくよく考えればどうでもいいことだったり、ほんのちょっとした違いから殴り合いや殺し合いに発展する例は枚挙にいとまがない。上述の通り些細な行き違いで戦争に発展する例だっていくらでもあるのだ。
- 失敗:これ自体は一概に悪いことは言えないが、同じ失敗や初歩的な失敗を何度でも繰り返すと世間からどのような目で見られるかは言わなくてもわかるだろう。時としてほんの小さなミスが、自分や周りに多大なる影響を及ぼす可能性だってあるのだから。
- いじめ:どれだけ世間で話題になろうといじめの事例は後を経たない。後から発覚するケースもあればそもそも把握してないなんて事例はザラ、中には組織ぐるみで隠蔽することだってある。それらを含め、人は過ちを繰り返す。
- 事故:過去に起きた教訓をもとに技術や教育で再発防止に務めるも、それが散漫になったり忘れ去られると再び事故は起こる。
- 薬物:ダメ。ゼッタイ。依存性が高い故に一度中毒から脱してもそれは一時的に過ぎない。過ちを繰り返さない為にもそもそも手を出さないべきである………それでも甘い誘い文句に釣られるなどして手を出す輩が後をたたないのが現実だが。
- 飲酒:適量ならいいものの、飲みすぎると時として周りに多大な迷惑が及ぶしないより自分が危ない。お酒で失敗した人の例は時代、場所問わず山ほどある。酒は飲んでも飲まれるな。
- 不倫、浮気:一夜の過ちで済ませられるならどれだけいいだろうか。人によっては何度でも繰り返してしまう。当然お互いにとっても良いことではないし人間関係はもちろん、人生そのものも破綻する。
- 差別:上述した事例にいくつか重なるものもあるが、白人至上主義、黄禍論など様々な差別撤廃に向けた取り組みがなされてるにも関わらず未だ差別が消えることはない。
- 非人道的行為:ナチスドイツによるユダヤ人の虐殺、人類を絶滅させかねない大量破壊兵器、人間性を無視した攻撃方法など。
ちなみに
肝心のfallout世界では
- 資源の度重なる浪費と環境破壊
- 食品に対する安全基準のカバカバさ
- まったくと言っていいほど理解が進んでない放射線の危険性
- 資源がなくなれば奪い取る、あるいは今ある資源を独占するという国家方針
- 平然と人体実験を行う企業や政府
- 大義名分のためなら大多数の犠牲すら躊躇わない思想
………など挙げ出したらキリがないレベルで倫理観が崩壊している。それらを全てひっくるめて、
人は過ちを繰り返す
のだろう。
関連タグ
アムロ・レイ···彼も「機動戦士Zガンダム」において、このキーワードに似た「人は必ず同じ過ちを繰り返す。まったく···」というセリフを残している。