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黄禍論

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おうかろんまたはこうかろん

黄禍論とは、ヨーロッパなどで唱えられた中国人をはじめとする黄色人種への脅威論。

概要

この理論は、白人社会での黄色人種への脅威論であり、19世紀ごろ出現し、主たる原因としては黄色人種の進出への反発があるといわれ、例えばアメリカ合衆国では中国系移民の増加による脅威論が噴出したとされる。

外国語表記等

ドイツ語ではGelbe Gefahr英語ではYellow Perilと表記され、日本語では「こうかろん」のほかに「おうかろん」と呼ぶ。

発想の根底

この理論の底に流れるのは「白人の帝国主義的思考」、「過去におけるモンゴルをはじめとするアジア系侵略の歴史」、「新たに力をつけている、あるいは身近となっているアジア系民族への恐怖心」などがあげられる。

理論の歴史

この理論に関してははっきりとはわからない点も多く、研究結果待ちの面が存在する。

発祥等

おそらく日清戦争前後のドイツで生まれたといわれ、ヨーロッパ各地、例えばフランスイギリスに広まったといわれ、これが後にアメリカ合衆国などにも広まったといわれる。

アメリカとヨーロッパ

情況が異なり、ヨーロッパのものは当初帝国主義的側面と外交的戦術の側面が強かったが、アメリカやオーストラリアのものは低賃金労働者として移民してきた中国人への恐怖心が強かったのではないか、といわれる。これらの移民達は母国で困窮していた者が大半で、低い賃金の過酷な仕事に対しても高い労働意欲を持っていた。そのため、「異質な新参者」に自分達の仕事が将来的に奪われるのではないか、という恐怖を感じやすい環境があった。

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