「三途の渡しの六文銭 しかと受け取れい!」
概要
CV:小西克幸/英:ジェイミーソン・プライス
別名「三途の渡しの六文銭」。
名前の由来は死者が三途の川を舟で渡る際に求められる渡し賃(=転じて最期の餞別)である「六文銭」から。
自らの殺し屋としての在り方を名前で表している。
かつての武士のような古風な口調で喋り、失われた古典芸能、「ニンジャ」「カブキ」といった日系移民文化に造詣が深く彼のスタイルに強い影響を与えている。
かつて餓死寸前のところをリトル・ツィイーに救われており、その時施された一宿一飯の恩義に報いるため彼女ら解放戦線に仇なすものを敵としている。
エンブレムは3×2に連なった六枚の円形(賽の目の"6”に近い配置)に被せられた赤い「忍」の一文字。
向きはもとより銭紋に穴が開いていなかったり忍の文字が鏡写しだったりと文化が正しく伝わってこなかったことを窺わせる構成になっている。
アリーナランクは18。
キャラグラフィックが存在せず、STVの画稿ですらどいつもこいつも背中を向けていたりほぼ背景になっていたりする本作において、顔つきが判明している数少ないキャラクターである。
長髪をオールバックにし後ろで束ねた髪型でサングラス着用、もしくは目に深い影が掛かっており、カブキの着物あるいは袈裟的なよく分からない服を着た中年といった年頃の男性で、リトル・ツィイーと思われる少女におにぎりのような物を食べさせてもらっているのがわかる。
ストーリーでの活躍
チャプター4のミッション「ヴェスパー7排除」にて登場する隠しボス。
ミッションの排除目標であるV.Ⅶスウィンバーンは残りHPが30%以下になると両腕部武器をパージし、自分を見逃すよう主人公「C4-621」に取引を持ち掛ける。
この取引に応じスウィンバーンを逃がした場合、契約を反故にした報復として直後に六文銭が急襲してくる。
利によりて行えば怨み多し
不義なる雇われよ
コーラルと共にあれい!
彼の戦闘スタイルは近接戦に特化したものであり、非常に素早く移動してプレイヤーをかく乱し、ヨーヨーのようなプラズマ機雷投射器とショットガン、そしてブーストキックを多用した戦法を得意とする。
スウィンバーンとの戦闘後、補給やチェックポイントなしで彼との戦闘に突入する上にスウィンバーンよりはるかに強い為、操作に慣れ装備の整った2周目以降に挑戦することをお勧めする。
彼を撃破してミッションを成功させることでミッション報酬額が、アーキバスからの報奨金分の70000C増額されるが、非常に強いことから修理代と弾薬費が嵩むため、7万ぽっちでは赤字もザラである。
また、エアは六文銭のニンジャめいた言動をイマイチ理解することができなかったようで、戦闘中に「芝居がかった口上は一種のかく乱戦術」などと的外れな忠告を送ってくる等、珍しいリアクションを起こす。戦闘終了時にも「いろんな人がいるものですね」と感慨に浸っているがこれはスウィンバーンのことなのか六文銭を指しているのかはたまた621のことなのか……
乗機「シノビ」
機体フレームはエルカノ製パーツで構成されているが、何故かコアとプラズマ機雷投射機、特殊ミサイルはオールマインド製のパーツを使用している。
オールマインドとの関わりについては不明。
武器
右手:SG-026 HALDEMAN
左手:44-143 HMMR
右肩45-091 JVLN BETA
左肩:MA-J-201 RANSETSU-AR
フレームパーツ
頭:EL-TH-10 FIRMEZA
コア:07-061 MIND ALPHA
腕:EL-TA-10 FIRMEZA
脚:EL-TL-10 FIRMEZA
インナーパーツ
ブースタ:BST-G2/P06SPD
FCS:FCS-G2/P05
ジェネレーター:DF-GN-06 MING-TANG
EX:PULSE ARMOR
余談
- 彼が戦闘中発言する芝居がかった台詞だが実は中国古典からの引用である。
- 不義にして富みかつ貴きは浮雲のごとし(論語)
- (意味)汚いやり口で得た地位や財産なぞ浮雲の如く不安定で儚いもの。
- 利によりて行えば怨み多し(同上)
- (意味)自らの利益になるかならないかだけで行動すれば多くの人から怨恨を買い続ける。
- 一飯千金(史記)
- (意味)たとえ一膳程度での食事であっても、千金に値する恩義そして価値がある。
- 道を失えば助け寡なし(孟子)
- (意味)道理を通した行いをする人は多くの人が手を貸し、そうでない者は誰の助けも得られず孤独に生きるしかない。
- 不義にして富みかつ貴きは浮雲のごとし(論語)
- 解放戦線の頭目ドルマヤンは解放戦線メンバーの警句の理解度が低いことを常々嘆いているが、六文銭も又その1人。決め台詞のように使用している。