概要
映画ドラえもんシリーズのび太と銀河超特急 の敵であり、原作者藤子・F・不二雄先生が手掛けた事実上最後の敵でもある。公式で明言されているわけではないが、鉄人兵団がドラえもんシリーズ最強の敵なら、こちらは最悪の敵といっても過言ではない性質を持っている。
他の生命体の肉体乗っ取ることが出来る寄生生物。本体はルーペ等の道具が無ければ、肉眼で見ることは不可能な程小さいアメーバのような生物で、単体での生物としての活動は不可能だが機械を操ることは出来、普段はUFOのような小型の宇宙船で活動し、巨大なマザーシップを拠点とする。その総数は作中の発言によれば約800万。名前もそれぞれ番号の呼び名(ヤドリ008号、0001号など)で呼ばれている。因みに、ジャイアンは度々「ヤドカリ」と間違えていたそうな。
その恐るべき生態は、寄生対象の脳からあらゆる記憶・知識を引き出す事ができる点にある
尖兵がその星の生物一体に寄生できれば、その生物の脳からその星の社会の仕組みからテクノロジー、他人との人間関係に至るまで簡単に情報を簡単に分析できてしまう。指紋、声紋、パスワードなどあらゆるセキュリティが意味をなさず、寄生対象の知人を騙すのもお手の物なのである。
本編ではやらなかったが、敵対する生物がいれば疑心暗鬼にさせて内紛を引き起こさせたり幾らでも酷い戦法ができるし、仮に寄生対象を殺害したとしても、本体は別の寄生対象が近くにいれば一瞬で肉体を乗り換えることも可能であり痛くも痒くもないのである(本編中ではスネ夫からのび太に乗り換えられていた)
弱点は(厳密には偶然発見された攻略法と言った方が近い)ドリーマーズランドの関連施設で使われていた石鹸「真空ソープ」という物。これは、対象を石鹸の泡で真空状態にして洗浄する道具であり、ヤドリが乗るUFOや乗っ取られた人間相手に使用すると本体のアメーバ部分がシャボンに包まれて、呼吸不全に陥り倒すことができる。
ポーム「これがヤドリの正体か…」
劇中の活躍
作中で新たな寄生対象となる生物を求めて、外宇宙から銀河系に侵入。映画の舞台となる22世紀の入植者達が開拓した辺境地ハテノハテ星雲にたどり着いた。
これまで地球人類との接触は初めてであったので、偵察としてヤドリ008号を送りこみ。登場人物の一人であるアストンに寄生し、彼の脳から入手した情報を元に第二陣がドリーマーズランドに侵入し施設職員らに寄生し、通信施設を破壊、ロボットのコントロールタワーの掌握してランドを孤立させ、観光客もほぼ全員を捕獲に成功するが、ドラえもん達の活動で脱出されてしまう。
その後は脱出した銀河超特急を追撃し、とある惑星に墜落させるに成功するが、地上戦に移行した際にすでに弱点を把握したドラえもん達は真空ソープで応戦。激闘の末に総司令であるヤドリ天帝が倒されたことで残党ヤドリ達は逃げて行った。
銀河系の危機はひとまずは去ったが、ドラえもん達に倒されたヤドリは800万の内ほんの一部。まして作中の舞台は22世紀であり、20世紀および21世紀の宇宙の何処かで絶賛活動中のハズであり、ヤドリの弱点が判明したとはいえども驚異は健在である。
このため、実は根本的な問題は解決せずに物語が終わってたりする。
関連タグ
ビョーゲンズ:似たような感じの悪役軍団繋がり。
ウルトラシリーズ:ヤドリと同じ様な寄生対象から知識を得て攻撃してくる宇宙生物がいっぱい居る
ワーム(仮面ライダーカブト):対象の記憶・知識まで完全にコピーして暗躍する
遊星からの物体X:ヤドリから一切の容赦を無くすとこうなる
ダークマター(カービィ):同じく宇宙からやって来て対象に乗り移り、破壊活動を行う