CV:市来光弘
概要
タグとしては風見の方が多い。
勅使河原直哉の幼馴染でクラスの男子委員長で対策係の一人。優等生もどき。実は人一倍気が弱くて臆病。
原作では風見の容姿については“中肉中背で銀縁眼鏡を掛けたしょうゆ顔”と表現されている(アニメ版では緑縁眼鏡に変更・実写映画版では全メディアの中で唯一眼鏡を掛けていない)。
漫画版では原作よりも出番が増えており、松永克巳の残したテープの捜索に参加(原作では気が弱いという理由で外される)したり、勅使河原の姉達(漫画版のみ登場)に智くんと呼ばれたり、災厄の終結後に赤沢泉美の見舞いに来た勅使河原を後押ししたりした。
実写映画版でも勅使河原隼人と共に榊原恒一と終始親しい人間関係を築き、負傷した和久井桜子を介抱する等、基本的には気弱ではあるが良心的な存在として描かれている。ただし、本作では水野猛が発見した松永克巳がカセットテープに残した災厄を止める方法を口外するという、アニメ版の望月優矢に近い改悪をされている。
アニメ版最大の被害者
漫画版とは対照的に、アニメ版ではかなり悲惨な扱いを受けている。以下その扱い。ネタバレ含むので注意。
- 序盤から名前有りキャラとしてそこそこ登場しているにも拘わらずOPに最後まで登場しない。早期退場する桜木ゆかり、原作だと名前のみのモブでしかない中尾順太・小椋由美・高林郁夫、アニメ版オリジナルキャラクターの綾野彩・王子誠・猿田昇・金木杏子・松井亜紀、3年3組の構成員ではない水野早苗ですら登場しているのに。
- 原作・漫画版では恒一との初対面時、死者と確かめるために握手する役を担ったのだがアニメ版ではその役割は赤沢に変更。
- 原作・漫画版では久保寺紹二の自殺の際、最前列で最も血渋きを浴びる被害者としてクローズアップされているが、アニメ版では中島幸子が注目され、風見自身は描写省略・作画崩壊。
- 第8話の水着回に不参加。
- 漫画版では恒一・勅使河原・望月と共に災厄を止める手がかりを探したにも拘わらず、アニメ版では見崎鳴にその役割を変更され不参加。
- 合宿で勅使河原に突き落とされて以降の動向が大きく改変される。原作・漫画版では軽傷で済んでそのまま勅使河原と合流して屋外に避難し無事に生還。勅使河原とも和解した。…のだがアニメ版では何を血迷ったか勅使河原の行動に疑問を感じて発狂。災厄を止める為に無差別に二人の女子生徒(この女子生徒は百合ップルとして密かに人気があった金木と松井)を殺害。そして死者と疑って恒一も殺そうとした所を赤沢に後頭部を殴られ呆気なく死亡。勅使河原との和解も叶わず、勅使河原にとっても最悪の展開となってしまった。
- アニメ版オリジナルの設定として桜木に好意を抱いていたのだが、それが初めて判明したのが最終回で尚且つ死ぬ直前だった為、いくら何でも唐突過ぎる。ただし序盤の勅使河原達と進路について会話しているシーンでは、桜木の事を意識していると取れる描写がある。
- 合宿での死亡者の殆どがインパクトの強い死に方をしているにも拘わらず、殆ど印象に残らない様な死に方をしている。しかも話の展開上、風見が発狂して殺人を犯す必要性が殆ど無かった為、はっきり言って無駄死に以外の何物でもない。
…と、明らかに原作から改悪に改悪を重ねられているとしか思えない。
上記以外でも原作での出番・台詞を尽くカット或いは他のキャラに奪われている。
アニメ版から入って最終話で不満を残した人は、是非共、原作・漫画版・実写映画版の風見を見てどうか考え直して欲しい。
余談だが、風見の件について水島努監督はTwitter(現:X)で「風見くんに関しては、もっと掘り下げたかった。唐突感あってごめんなさい。」と謝罪している。
二次創作
本編では桜木が風見の事を恋愛対象としているのかは不明であったが、パチンコ版で風見の片想いである事が判明した。
しかし、二次創作では彼女への想いが強すぎてストーカー気味になっていて完全にネタ扱いされている。
関連タグ
Another 勅使河原直哉 てしかざ 桜木ゆかり かざさく
脚本の被害者(アニメ版)