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給料の編集履歴2024/06/30 00:28:35 版
編集内容:換算値を後方に移行して追記。

概要

企業団体などに雇われている労働者が、労働の報酬として雇い主から受け取る金銭のこと。給与とも呼ばれる。

労働の対価として最もポピュラーかつ重要なものであり、多くの労働者の生きる糧でもある。

日本では労働基準法第24条において通貨払いの原則が定められていることから、必ず日本円で支給する必要がある。そのため、米ドルといった外貨やペリカのような金券、小切手で支払うのは違法である。

ただし、労使協定を結ぶことで給与の一部を現物支給でまかなうことは可能である。(現物給与制度)

給料形態について

正社員の求人票に書かれている給与について大まかに説明する。

企業によって異なるが以下の3つで給与が構成されていることが一般的である。

基本給

諸手当を除いた基本となる賃金のこと。

ここで定められた金額は景気や業績などに関わらず必ず支給される。

いわゆるベースであり会社にとって最低限必要となる人件費。

ちなみに、基本給は業績が悪化したからといって雇用主側が勝手に下げる事が出来ない。そのため、特に経営が不安定になりやすい中小企業を中心に基本給を抑えようとする傾向が強く、フルタイム勤務にもかかわらず月10万円未満など最低賃金を割り込んでいることも。(諸手当込みで最低賃金を超えていれば違法ではない)。

労働組合のある企業では毎年春ごろに春闘と呼ばれる交渉が行われ、基本給のアップを勝ち取ろうとしている。

その他、ノルマ(売上目標)を達成できないからと未達成分を買取とみなし減給するのは労働基準法違反の違法(犯罪)である。

諸手当

基本給に上乗せされて支払われる賃金のこと。

役職や業績に応じて支給される手当や、交通費や残業代がこれにあたる。

なお、これら諸手当はボーナスの支給基準の計算に含まれないため要注意。

固定残業代

一定時間分の残業代を固定で支払う制度。みなし残業代とも呼ばれる。

毎月20時間程度残業することが分かっているため、あらかじめ20時間分の残業代を給与に加えておくといったイメージ。

こちらもボーナスの支給基準の計算には入らない。

実際の残業時間が規定に満たない場合も減額なしで支払われる。

また、規定時間を超過した場合は別途残業代が支払われる。支払われない場合サービス残業にあたるため違法(労働基準法違反の犯罪)。

ちなみに、ベンチャー企業といった需細企業では基本給を上げる代わりに、ある程度雇用主側の都合で金額を変えられるこちらを昇給するという荒技を使っていることも。

以上が求人票に書いてある給与の項目の見方である。

ただし、求人票に提示されている金額がそのまま貰えるわけではない

会社から支給される給料の総額(=額面給与)から、税金保険料、年金などが天引きされる。

そのため、実際に支給されるのはそれらが天引きされた後の金額となる。いわゆる手取りはこの金額のこと。

控除および手取りの額は額面給与の額や会社によって異なるが、一般的な会社の月給ならば「手取り=額面給与の75%~80%程度」と考えておけばだいたいあってる

なお、控除の詳細は「給与明細書」に記載されるが、

  • 「その他」といったようにぼかされていたり、「積立金」など身に覚えのない名目がある。
  • 不自然に控除の名目が少ない(税金や年金などにあたる項目がない)。
  • 給与明細書そのものを発行してくれない。

以上にあてはまる場合はブラック企業である可能性があるため要注意。

そもそも2点目のケースでは、本来会社が果たすべき納税や年金納付といった社会的な義務を怠っている危険性がある。

これ以外でも、給料が給料日になっても支給されず、遅れて支給される場合や、懲戒処分を受けたわけでもないのにいきなり給料が減額されていた場合もブラック企業である可能性が高い。

そうでなくとも倒産など良くない事態の前触れであることが多い。

もちろん給料が全く支給されない(不支給)のは論外である。

労働者を理由も無くタダ働きさせる行為はれっきとした犯罪です。

昨今の給料問題

近年の日本の大企業では、内部留保を厚くしたり会社役員への報酬や株主への配当を重視したりする傾向が強まり、企業の利益にかかわらず、労働者の給料は減少傾向にある。

これは労働者側への利益の還元を軽視する(=労働者を大事にしない)行為と言え、「労働者側がいくら働いても給料が上がらない(もしくは下がる一方)」という状態を生み出し労働意欲を削ぐ大きな要因となるため問題視されている。

年功序列で若いというだけで給料が低い、仮に実績を上げても大した昇給や昇進がないといった不満や、時代遅れの経営陣に従わされるなどを原因とした退職などもある。

単純に安い給料で使い潰そうとしているのが求人や企業レビューから透けて見える場合もあるため、就職活動の際はご一考されたし。かといって高すぎる給料も警戒されるのだが。

換算値

アルバイトなどは時給で示される場合も多いが、給与形態を問わず時給・日給・月収・年収換算で計算し複数社を比較してみるのも参考になる。以下は例。(長期休暇を除く)

  • 時給850円×8時間=日給0.68万円×20日=月収13.6万円=年収163万円(14円/分)
  • 時給1000円×8時間=日給0.80万円×20日=月収16.0万円=年収192万円(16円/分)
  • 時給1200円×8時間=日給0.96万円×20日=月収19.2万円=年収230万円(20円/分)
  • 時給1562円×8時間=日給1.25万円×20日=月収25.0万円=年収300万円(26円/分)
  • 時給2000円×8時間=日給1.60万円×20日=月収32.0万円=年収384万円(33円/分)
  • 時給2600円×8時間=日給2.08万円×20日=月収41.6万円=年収500万円(43円/分)
  • 時給5206円×8時間=日給4.165万円×20日=月収83.3万円=年収1000万円(86円/分)

…もちろんここから税金等や生活費、家賃光熱費等が引かれるが。

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編集内容:換算値を後方に移行して追記。
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