概要
CV:諏訪彩花
劉悠然とは、「ハイスピードエトワール」の登場人物である。
所属チームは白虎(バイフー)・レーシングで、スポンサーはタニタ、OIOI、雀魂、rinna株式会社。
アニメ第1話のエンドカードでは一姫(雀魂)がレースクイーンをしている。
人物像
天才肌の若手ドライバー。
非常にストイックな性格で、自らにも完璧を求め努力を欠かさない。
プライベートでは物静かだが、実はかなりの大食漢であり、第3話では凛の実家のもんじゃ焼き屋でもんじゃ焼きを食べている描写が(なお、相当気に入ったらしく、第6話で凛達を連れて再び訪れている。ただ、その際「日本に行くからオススメの店教えて」と「キングとクイーンに聞いた」と話していたが、二人が訪れたのは第3、4話にて凛に連れられて来た時であり、既に第3話(しかもこの時は凛達からは見えにくい隅の方で食べていた)で悠然が訪れていた描写との矛盾が生じてしまう)、第4話ではレース関係者を集めたレセプションで豪華料理をひたすら食べ、第9話ではモーターホームの休憩スペースに新商品のお菓子(チョコを挟んだ四角いクッキーかウェハースのような物)を持ち込み、第12話ではアクシデントでレースが一時中断した際に、ピットでプロテインバーとおぼしき物を口にし、更には公式サイト及び公式Xで配信されるスピンオフミニマンガにて、普段は体重キープのために我慢しているお菓子類を深夜にドカ食いしている描写まで存在するなど、食べた分を後でトレーニングなどできっちり絞って体重をキープしているであろう事がうかがえる。
上記の通り(大食漢なところは脇に置いて)、ストイックかつ物静かな性格であるが、本来の彼女は内に熱いものを秘めた、どちらかといえば激しやすい性格であり、第9話では思うようなレース展開にならず、戦術の切り替えを余儀なくされた際には「ぶっ殺すわよ…」と、静かな口調で物騒な発言をしたりしている。
戦績
中国のレース界で頭角を現して一躍スター選手となり、順当にNEX Raceへの参戦を果たしたものの、天才と称された彼女をもってしてもNEX Raceで走るトップレーサー達の壁は厚く、未だ表彰台の頂点には届かぬレースが続いていた。更に、若手の台頭もある中で半ば諦めにも似た感情を抱きつつあった。
そして第9話、母国開催となった第10戦(白玉蘭サーキット)の決勝レース中、ふとレース前に凛やソフィア達の「レースを楽しむ」という純粋な思い(特に凛はドヤ顔で「なんか今日はスッゴイ事出来そう」と豪語していたが、結果は「スタート直後にリタイヤ」だったとスタッフから知らされて思わず吹き出す。これが後に悠然が「レースを楽しむ」事に繋がる一因となる)に触れた事を思い出すと、悠然の中でくすぶっていた「レースへの情熱」が遂に蘇る。
そこからはこれまでの堅実な走りとは打って変わった大胆かつアグレッシブな走りで、カナタ、永遠、リチャードの3台がバトルしている隙に一気に抜き去る(デビュー当時の悠然は思い切りの良い走りが持ち味であり、解説者曰く「隙を見逃さず、時に大胆に攻める。例えるなら彼女はハンターだ!」という)。
更にファイナルラップでは、リチャードと悠然を抜いて2位に浮上していたカナタがいち早くクイーンに挑んでおり、その際に両車がコースの外側に寄っていった隙(ここでカナタがこらえきれずにコースオフ。コース上に砂煙が上がり、悠然のマシンが一瞬だがクイーンの視界から消えた)を見逃さず、クイーンのイン側を突いてオーバーテイク。そのまま追撃をしのぎきり、遂に念願の初優勝を飾ったのである(ちなみに、初優勝までに表彰台に立てたのは、今シーズンに限れば第3、第7、第8戦の三度の3位表彰台だけだったが、第10戦での初優勝後は戦績が向上し、第11戦で2位、第12戦で3位と連続表彰台を飾る事になる)。
第11、12話で描かれた最終戦(大阪関西万博コース)では、これまで以上に冷静沈着かつアグレッシブな走りを見せる中、キングが予選時に走行したレコードラインを忠実にトレースしてラップタイムを稼ぐという離れ業までも見せて上位を目指していった。直後に後方から猛然と迫ってきた凛に一度は抜かれはするものの「負けたわ…今のはね。でも、まだ終わってないわ!」と、以前の彼女ならばそこで勝負を諦めていたが、今の彼女にそんな選択肢は毛頭なく、その闘志は決して衰える事はなかった。
レースは落雷によるアクシデントで一時中断(この時、すかさず彼女はプロテインバーとおぼしき物を口にしている)するもその後再開。悠然はソフィアと2位争いを繰り広げながら、1位を走るクイーンを追う。だが、後方から凛とキングが異次元のペースで追撃してきており、ここでクイーンへの挑戦権を賭けた四つ巴のバトルに突入する…かと思われた。しかし、レース中にリアルタイムでレコードラインを更新し続ける凛とキングにとって、悠然が走るそのラインはもはや過去のデータであり、最後は二人の次元を超えた走りに抗いきれずソフィアもろとも撃墜。「ここまでね…」と負けを認めざるを得ず、4位(シリーズランキング3位)でレースを終えたのである。
余談
チームスポンサーのタニタから今作のコラボアイテムとして、歩数計などが受注生産限定で発売されたが、タニタがスポンサードする悠然のみ、諏訪彩花氏のとりおろしボイス付き体組成計やアクリルスタンドも発売され、いずれも悠然の描き下ろしイラストがあしらわれている(ちなみにイラストは、本編でも披露されたトレーニング姿をモチーフとしており、凛達のそれとは違うレオタード風のデザイン(ただし後ろから見るとレオタードのお尻の部分が存在しない特殊なデザインであるのが第6話にて確認出来る)が、そこはかとないセクシーさを醸し出している。