概要
CV:和泉風花
輪堂凛とは、「ハイスピードエトワール」の登場人物である。
所属は武戦(ぶぜん)レーシングで、スポンサー企業はyostar、SFgo(スーパーフォーミュラ公式アプリ)、Gugenka®、MixaliveTOKYO。
人物像
かつてバレエダンサーを夢見ていたが、故障により挫折。
以降、祖母の家でニートでゲーマーな生活を送っていたところ、とあるレースゲームで最速タイムを更新した事が部戦レーシングの監督である高瀬川芳樹の目に止まり(実は、第2話にて最速タイムを更新した際に、彼女にお祝いコメントを贈ったゲーム内のフレンド達の中にとある名前が既に出てきており、実際は彼女の目を通してチーム側に凛の存在が伝わっていたようである)、突然レースの世界に放り込まれてしまう。
NEX Raceでの二つ名の「ハイスピードエトワール」はフランス語で一番星=トップスターを意味する「エトワール」に、レースでの最速を表す「ハイスピード」を組み合わせた造語で初勝利のあと運営から依頼されて凛自身で決めたもの。
実家は月島のもんじゃ焼き屋で、祖母の輪堂小春(CV:池澤春菜)とともに暮らしている。
前日談を描いた漫画『HIGHSPEED Étoile: L'Entrée de Towa et Kanata』では、学生寮で小町永遠と同室だった事、基礎体力作りのためにマラソンしている内に故障していた足はほぼ完治していた事、専門ドライバーとして教育するためにデビュー直前まで実車に乗せられなかった事などが描かれている。
誕生日は8月10日で、これは奇しくもキングことロレンツォ・M・サルヴァトーレと同日である。
これを祝して、iOS/android用アプリ「HIGHSPEED Étoile パズルレーシング!」では、同日からキングと共にピックアップガチャ用のガチャチケットが合計3枚ずつ配布された。
ドライバーとしての能力と実績
デビュー当初は、レースのルールすらもまともに認識していないレベルなうえ、実車を用いた訓練の不足もあり予選落ちや下位走行などを繰り返す。そんな中で、数多くの仲間やライバルとの交流を通じ成長していく(その際、彼女と交流した他のレーサー達も、彼女の人柄に触れる事で大なり小なりの影響を受け、中には走りのスキルが向上した者や、表彰台の頂点に上がってみせた者まで出てきている)事で徐々に成績が上がり、時折トップランカーに迫る走りを見せるなど才能の片鱗を見せる場面も出てきており、最終戦において予選では、キングの教えも糧として活かす事でセッション終了時暫定ではあるが初めて予選一位となり、決勝レースではキングとクイーンを相手取り、デビューイヤーとは思えない程に目覚ましい成長を遂げた走り(それはami曰く「私が導き出した最速のラインを瞬時に理解し、それを更新してみせる。あなたは楽しい、気持ちいいというレースを描く。それは、時に最速を超えたレコードラインとなり、最高の結果をもたらしていく」という、キングの走りとある意味近しい走りであった)を見せ、キングを破って遂に念願の初優勝を遂げた。
なお、第8話にて凜のドライバー特性とドライビングスタイルについて語られ、耐G特性がトップランカーに迫る程に高い事、ドライビングスタイルが「オーバーステア気味の不安定なマシンを高速かつ繊細な操作を駆使してリアを滑らせながら走らせていく」という、どちらかといえば古典的なスタイルで、主流となっている「安定型でアンダーステア傾向のマシンをドライバーの操縦技術とマシン側による的確なアシストの組み合わせで曲げていく」スタイルとは完全に真逆の特性であり、実は成績不振はドライバーの特性とマシンのアシストが嚙み合っていなかった事が影響していたと明らかにされた。
そして、それを踏まえて新たに施されたセッテイングは、「前グリップ偏重のドリフトマシン用をベースに更に前寄り(前後バイアス比9:1)」という「走るトーシューズ」とも呼ぶべき、監督代行の神楽千登世曰く「人類が乗れる代物ではない」という凛専用の超過激な物となったのだが、第10戦の予選後にチーフメカニックの日向源治郎が悪乗りして、凜ですら持て余すほど過激な「走る拷問器具」に進化(?)させてしまった(案の定、凛はスタートすら出来ずに第10戦はリタイア。貴重なポイント獲得のチャンスを棒に振ってしまった)。
何をやってるんですか…amiさん&源治郎さん
(この件に激怒したチーム監督代行からは「次やったらクビ」と釘を刺されたが完全に自業自得である。ただ、今回のようなやりすぎな過激セッティングは前科があるようで、その被害者であったキングがその時の経緯を凛に語り、スピンオフミニマンガ「はいすぴ!(漫画:Bcoca)」では、かつてキングや源治郎と同チームだったリチャードも「死ぬかと思ったんだぞ!!(ただし、彼はその時のレースで優勝している)」と、源治郎に怒りながら述懐している。
余談
「路地裏もんじゃ もん吉」が取材協力しているためか、実家のもんじゃ焼き屋は実在の店舗によく似ている。
「ゲーマーからレーシングドライバーになった」という設定は一見すると荒唐無稽に思えるが、現実世界においても実例が存在しており、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が販売するドライビングシミュレーターである「グランツーリスモ」を用いた企画「GTアカデミー」にて、実際にゲーマーからプロのレーサーとなった「ヤン・マーデンボロー」氏や「冨林勇佑」氏など複数のゲーマー出身のプロレーサーが、今現在もモータースポーツの最前線で戦い続けている。
これは、ステアリング型コントローラーのフォースフィードバック機能(路面の凹凸に合わせてハンドルが振動したり、速度が上昇するとハンドルが重くなったりするなど、実際の運転感覚を擬似的に体験出来る。通称FFB)の進化やムービングシート(路面の凹凸に合わせて前後左右に動く事で、車体の姿勢変化や加減速の際に生じるG(重力)を擬似的に再現出来るシート)などのハードの普及やソフト技術の進歩でゲーム上でのサーキットとマシンの再現度が向上し、徐々に高価な業務用シミュレーターとの差が埋まり一般家庭でも体験出来るようになり、実走前のコース習熟用としても充分に使えるようになった影響が大きい。
上記のムービングシートまで揃えるにはそれなりの予算と設置場所が必要となるため現状ではレーシングシミュレーターショップを利用するのが一般的であるが、ショップ数の増加や利用料の低下など、こちらもプロレーサーでなくとも体験できるようになってきている。
現状グランツーリスモ等のゲームの場合は路面やマシンの連続走行や時間経過に伴う変化が未対応な部分もあるが、本格的なシミュレーターであれば現在再現出来ないのはマシンの放射熱くらいである。
ただし輪堂凛の場合はチームに所属して以降シミュレーターでの訓練を積んでいるものの、それ以前や自宅では携帯型ゲームで遊んでいる姿しか描写されておらず、上記の選手たちとは少し経緯が異なる。
第8話で語られた「秒間6回のアクセルペダル操作」のネタ元は、F1史を代表するドライバーの一人であるアイルトン・セナが用いたアクセルワーク、通称「セナ足」から来ていると思われる。
12話で凛の二つ名が決められたが、バレエダンサーに対する強い思い入れからトップダンサーの称号である「プリマ」が第一候補であったものの 既にプリマステラとその愛称として使用されていたため断念した逸話が語られた。
関連タグ
笠原好:「いわかける!」の主人公。幼少期はバレエを習い(凛とは違い、彼女は特に挫折などはしていない)、ゲームが得意。更に、かつては引きこもりで、そこから全く未経験の分野に挑戦した点など、共通点が多い。