概要
CV:日笠陽子
浅河カナタとは、「ハイスピードエトワール」の登場人物である。
所属はイザナミ・レーシングで、スポンサー企業はGALLERIA、ミツバサンコーワ、GiGO、raytrek、THIRDWAVE。
人物像
輪堂凛、小町永遠とはスクールで同期。熱血系でノルと速いが、崩れると脆い面もある。インドア派の凛や永遠を外に連れ出してくれる、貴重な存在。
←こんな感じで外に連れ出しているのだろう。
その走りは、憧れのレーサーであるアリス・サマーウッドに強い影響を受けた、良くも悪くも大胆で思い切りの良い突っ込み型で、どんな相手にも物怖じせずに挑みかかるものの、限界領域でのマシンコントロール技術がまだ荒削りであり、最終的に接触によるクラッシュや他車との競り合いで自身がこらえきれずに単独スピンに見舞われる、といった事も少なくない(ただし、さぞリタイアも多いかと思いきや、実際にリタイアしたのは単独クラッシュに至った第6戦と、クイーンとのバトルでコース外に飛び出した第10戦のみである)。
本編の序盤では上位レーサーの牙城(特に「女王の盾」の異名を持つリチャードの鉄壁のブロック走行に何度も阻まれていた)を突き崩せず、なかなか思うようなレースが出来ずにいたが、徐々に実戦への習熟やレーススキルの向上もあり、永遠との息の合ったコンビネーションで上位を脅かす走りを見せつつある。
戦績
第9話で描かれた第10戦(白玉蘭サーキット)では、永遠のアシストにより遂にリチャードを攻略(解説者曰く「一年目でリチャードを抜いたのは快挙」だという)。自身の憧れであったクイーンへの挑戦権を得る。だが、マシンがコース外にはみ出しかける程に果敢にクイーンに挑むも攻略には至らない。その途中、タイヤ交換でピットインした際にリチャードに抜き返されかけるものの強引にブロックして前には行かせず、直後にリボルバースト発動で、ピットイン時に先行されていた悠然を抜き返して遂に2位に浮上、クイーンへの挑戦権を取り戻す。
そしてファイナルラップ、なおも懸命にクイーンに喰らいつくが、クイーンの巧みなライン取りに翻弄されて前には出られず、逆に自身が徐々にコースの外側に押し出されていく。それでもカナタは更にその外側のラインから彼女を抜こうとするも、左側のタイヤがコース外にはみ出してしまい、こらえきれずにコースオフしてリタイア。勝負はクイーンに軍配が上がった(なお、レースは二人の間隙を突いた悠然が今シーズン初優勝を遂げた)。
カナタはピットに戻った直後、一瞬悔しそうな表情を浮かべたものの、すぐに気持ちを切り替え、新たな決意を胸に前を向き直すのであった。
第11、12話で描かれた最終戦(大阪関西万博コース)では、予選7番手と悪くない位置につけ、スタート直後はキングを抑え込んだリチャードが敢えて他車を前に行かせる形となった事で永遠と共に順位を上げていく。
だが、後方から追撃してきていた凛に永遠ともども、最終コーナーで自身がイン側、永遠がアウト側にラインを取った直後にコース中央からあっさり抜かれてしまう(その直前に悠然とバトルしていたものの、マシンの温度が上昇してきたため、ペースを一旦落とした直後という不運も重なった)。更にリチャードを攻略したキングにも抜かれてしまうものの、その闘志は衰える事なく、ピットインをギリギリまで遅らせる戦術を取ったクイーン、ソフィア、悠然に続き、カナタと永遠も同じくピットインせずコースにとどまる。そして「私だって、キングに勝ちたい!」と、挑戦の雄叫びをあげるのであった。
レースは落雷によるアクシデントで一時中断するもその後再開。カナタは残り7周をピットイン無しで走り切る戦術を選ぶ。だが、凛とキングの異次元の走りには抗えず、レース前半同様、永遠と共に一瞬にして抜かれてしまった。残念ながらその後は特に見せ場はなかったものの、これが自身初入賞、初ポイントとなる5位(シリーズランキング11位)でレースを終えたのであった(ゴール直後、疲れきってマシンの中で眠りこけてしまった凛や、他のレーサー達とともにスマホで記念写真を撮っていた)。
余談
前日譚を描いた漫画『HIGHSPEED Étoile: L'Entrée de Towa et Kanata』とミニマンガ『はいすぴ!』では髪が長く、京都の名家の生まれで普段着が着物、生真面目で誰に対しても丁寧語というアニメ本編とかけ離れた人物像で描かれている。
アリスへの憧れから、本編の人物像に変貌していくと思われる。
そして、本編第1話で描かれた前年度の最終戦を最後に引退したベテランレーサー、フォーク・オグラがスクール時代の教官であり、彼から永遠や凛ともども指導を受けていた事が判明した。
カナタの駆るマシンは、師であるフォーク・オグラが使っていたマシンと全体的なフォルムが似通っており(大きな差異としては、大型の一枚ウイングだったフォーク車から、後輪のカウルにそれぞれ独立して取り付けられた小型の二枚ウイングに変わり、ボディ全体がフォーク車を更にシャープにしたようなデザインになっている点が違いである)、さすがに彼のマシンそのものを譲り受けたとは考えにくいため、同マシンの改良型(後継機)を使用していると考えられる。