概要
ゼイユの所属する3年2組のクラス担任。キタカミの里で開かれる林間学校の引率担当も務める。
知的でどこか妖艶な雰囲気を漂わせた女性だが、その一方で非常に好奇心旺盛な性格。
テラスタルにも関心がある様子。
というのも彼女は、奇書と言われたスカーレットブック/バイオレットブックの著者であるヘザーの子孫なのである。彼女の所持しているスカーレットブック/バイオレットブックの原本では、出版時に何故か黒く塗り塗りつぶされたページを読むことが出来る。
彼女の夢はスカーレットブック/バイオレットブックに記された謎のポケモン「テラパゴス」を見つけ、ヘザーの正しさを証明すること。そのためにパルデアの大穴への立ち入り許可を申請しているが未だ叶っておらず、パルデアリーグやアカデミー関係者と交渉している段階に留まっている。教師の本分を全うする傍ら、手がかりとなる情報を集めている模様。
「円盤のポケモン?」の正体がテラパゴスであることは彼女の口から明かされる。
優秀な研究者でもあり、テラリウムドームの開発にも関わっている。
シアノ曰く、ドーム中枢のテラリウムコアのアップデートは「ブライアちゃんにまかせっきり」であり、巨額の資産が投じられたこのドームの中枢の管理を任されるほど信頼されていることが闖える。
ゼイユとのやり取りから察するに、彼女はポケモンを所持していないため戦闘に参加することやバトルすることが出来ない。
「かがやかしい、かがやいている」が口癖で、物事に対して称賛をする時などによく用いている。
容姿
ウェーブがかった金髪のショートカット、まつ毛の長いつり目と縦長の赤い瞳、ポケモンがテラスタルする時の光を模した大きなイヤリング、タイトなパンツスーツを着込んだ凛々しい麗人。
所謂ボンキュッボン体型で、タートルネック、コルセットも着用しているためさらに胸が目立つ。そのため大人向けな作品も数多く存在しているため、検索の際には注意。
余談
名前の由来は地中海周辺や東アフリカに分布するツツジ科エリカ属の常緑低木エイジュの英語名ブライア(Briar)と考えられる。ポケモンの人間キャラクターの名前は各言語で由来に応じて変更される事が多い中、彼女の名前は概ね全ての言語で似た響きを保っている。
碧の仮面で初登場した際、ジニア先生から「イッシュ地方の学校の教務主任さん」と紹介されたことから、ブルーベリー学園がイッシュ地方に存在する可能性が示唆されていた。その後、メディアによる「藍の円盤」先行体験会で正式にイッシュ地方に存在するということが明かされた。
関連イラスト
関連項目
チェレン:イッシュ地方の教師繋がり
ネタバレ注意
※以下はポケットモンスタースカーレット・バイオレット『ゼロの秘宝』のネタバレが記されています。
集合したアカデミーの生徒達と共にキタカミの里に向かう。
冒頭で、車酔いをした参加者の1人を介抱するためにバス停に残り、主人公に一足先に里へ行って人を呼んでくるよう依頼する。
その後しばらくの間は物語の表舞台に出てこなくなるが、中盤、鬼が山山頂のてらす池に水質調査に現れ、別の目的で先に来ていた主人公たちと偶然鉢合わす。曰く、てらす池の水はテラスタルエネルギーと同じ波長を持っており、この理由を解き明かしパルデア地方以外でのテラスタル現象を確立することができればテラパゴスに一歩近づけるとのこと。
ゼイユからは神聖な場所に立ち入ったことに苦言を呈されたが、「管理人からは許可は取っている」とのこと。
そして全ての生徒がオリエンテーリングを終えた日の朝、パルデアの大穴関係で何らかの進展があったと告げ、林間学校期間終了前にゼイユ・スグリを連れて一足先にブルーベリー学園へと帰っていった。
オリエンテーリングの進行は基本的にキタカミの施設を管理している管理人が担当しており、キタカミの里まで生徒たちの引率を終えた後は、上記のてらす池の調査時を除いて宿泊先である公民館に待機している。
一応、オモテ祭りのフルーツ飴の感想を述べていたり主人公の見ていない所で外に出てはいたようである。
また、林間学校中にキタカミの里ではオーガポンにまつわる騒動が発生しているのだが彼女は関わってこない。オーガポン騒動中に公民館にいる彼女に話しかけても、「てらす池に沈んでいた結晶……君はホームで見たことあるかな」と返されるのみである。
以上のことからもわかる通り、林間学校の引率担当と紹介されたが碧の仮面では出番がそこまで多くはない。
ストーリーの終盤で、ブルベリーグチャンピオンであるスグリとの戦いを終えた主人公やゼイユ達を教室に呼び、エリアゼロへの調査メンバーを募集していることを語る。
目的がエリアゼロの最新部にあるゼロの秘宝であることを明かし、主人公・ゼイユ・スグリらと共にゼロの最新部へと赴く事になった。
ファイナルトレーラー公開後に発表されたビジュアルで不敵な笑みを浮かべている様子が描かれており、プレイヤーの間で「テラパゴスを利用して何か良からぬことを企んでいるのではないか?」等、様々な憶測を呼ぶこととなったが、その本性は単なるテラスタルバカだった。
普段は前述通り体調の悪い生徒を気遣うなどの一面も見られるのだが、自分の興味のある事柄が関わると完全に周りが見えなくなってしまうのである。
チャンピオン戦後の時点で、敗北してチャンピオンの座を追われたスグリが真横にいるのを認識していながら、主人公の勝利を「かがやかしい功績」と満面の笑みで祝福するなど空気の読めない軽率な態度が目立ったが、憧れのエリアゼロに入ると悪癖はますます酷くなった。
年長者でありながら終始はしゃぎ倒しており、ゼイユはもちろんメンタルが不安定だったスグリからも「危なっかしくて目が離せない」とまで言われる始末。
ゼロの秘宝を目の前にしてからは完全に自分の世界に入ってしまい、後先考えずに瀕死状態のテラパゴスをスグリにテラスタルさせた結果、テラパゴスの暴走を招いて大惨事の原因になった。
しかも本人は上記の通りポケモントレーナーではなかったため事態の収拾などできるはずもなく、結局同行した生徒三人がその尻拭いをさせられる羽目になる。
流石に事態収拾後は頭が冷え、教師の本分を忘れ去っていたことを皆に謝罪していた。
「それは本当にそう!
先生 テラスタルバカ なんだから もっと 大人として 自覚しなさい!」
「返す言葉も ないよ……」
ストーリークリア後、テラスタルに関する一連の事件と研究結果をまとめた「ゼロの秘宝」という本を書き上げ、それを主人公に渡してくれる(最終盤のイベントムービーでも、出版社に連絡云々という台詞がある)。出版にあたりオモダカにも許可は取ってあり、事件の詳細及び主人公やスグリ達の個人名は伏せてあるとのこと。
さらにエリアゼロの奥地で採取した鉱石をブルーベリー学園のテラリウムドームのテラリウムコアに組み込んだところコアの性質が変容し、野生のステラテラスタイプポケモンを出現するようになった。この事を彼女は「テラスタルの研究がはかどる」と大喜びするのだが、多くの学生が過ごすドームに未知のテラスタイプのポケモンが出現する危険性について考えているか怪しいあたりやはりテラスタルバカの性分は治っていないということだろうか…。
「ゼロの秘宝」を受け取って別れた後、テラパゴスを手持ちもしくはボックスに入れた状態でてらす池に行くと、あるイベントが発生する。
なお、番外編で再登場して学園に戻ってきたゼイユとスグリと異なり、ストーリーを終えると彼女は学園に二度と戻ってこない。
一緒に写真を撮りたい場合は、ED後の教室での会話イベントを起こす前に済ませよう。幸い、話しかけるまでイベントは進行しないので、このイベントの直前でも好きなだけ撮影はできる(ただし、学校内なのでカメラアプリやロトリぼうを使った撮影は不可なので注意)。
余談
ファイナルトレーラー後のビジュアルから、配信前は一部のプレイヤーの間で本作の黒幕ではないか?と疑われたりもしたが、結果的に「悪人ではないが興味の対象を目にすると周りが見えなくなってしまうダメな大人」というのが実態であった(上記のように、助手として同行しているゼイユからもそのことを指摘されており、本人もそのことをある程度は自覚しているようである)。
その本性から、プレイヤーの間ではレホール先生とよく比較されることも。
ただし、手持ちのポケモンを所持していてバトルにもある程度慣れており、尚且つクラベル校長という最強のストッパーがいるレホール先生と違い、ポケモンを持っていないのに危険なエリアゼロに行こうとする、ブルーベリー学園に止めてくれる同業者や上司がいないため一度暴走しようものなら手がつけられなくなるなどと、謂わば「ブレーキが完全にイカれたレホール先生のifの姿」と言うべき存在である。
なお、レホール先生が特別講師としてブルーベリー学園にやって来れるようになるのと入れ替わるような形では、上記のようにブライアはゲーム内に一切登場しなくなるため、残念ながら作品内で両者の絡みを見ることは叶わなかった。
作中での暴走振りばかりが目につくが、一方でキタカミ姉弟と主人公の友情を目にして「一瞬一瞬がかがやかしい子どもたちの時間は大人からするとまぶしすぎる」と意味深な台詞を述べたり、主人公たちの活躍を見て「輝いていたね」と評する等、大人の目線から子どもを応援したいという気持ちはちゃんと持っている模様。
センタースクエアでもブライア先生について話をしている生徒がいるが、そこでの会話内容を見る限り、少なくとも学内での評判はそこまで悪くはないことが闖える。
自分の興味が絡まない場合はきちんと教員としての職務を全うしてはいるようだ。