概要
機動戦士ガンダムSEEDシリーズに登場する要塞。
全方位光波防御帯「アルテミスの傘」を展開する事で鉄壁の要塞と為っている。
だが、ザフトからすれば戦略的要地では無い為に放置され続けていた。
「アルテミスの傘」は鉄壁の防御では在るが、ほんの一時のみ傘を解除する事を行わなければ成らない弱点が在る。
元々は地球連合内のユーラシア連邦が有する要塞だったが、登場する度に鉄壁の要塞は落とされるものだとばかりに悲運な目に遭い続けている。
機動戦士ガンダムSEED
ヘリオポリスから脱出したアークエンジェルが補給を受けるべく『友軍』として救援を求めて辿り着く。しかし、要塞司令のジェラード・ガルシアは大西洋連邦が秘密裏に開発した新兵器であるアークエンジェルとGAT-X105 ストライクをユーラシア連邦上層部への手土産にすべく画策、アークエンジェルが『IFF登録をしてない不審な戦闘艦』である事を口実にザフトのスパイ疑惑を掛けて搭乗員を全員拘束、ID確認後も「ここは安全だ」と言って軟禁を継続、ストライクもユーラシア連邦の戦力として接収するためにパイロットがOSに仕掛けたロックを解除させようと脅しにかかる。
その最中、クルーゼ隊ではニコル・アマルフィがブリッツの特殊機能であるミラージュコロイド・ステルスを用いた潜入作戦を立案し、その大役に抜擢される。立案したもののぶっつけ本番であることに緊張しながら、熱探知されないようにアルテミス周辺に潜伏、定時的に行われる「アルテミスの傘」の解除のタイミングに侵入に成功する。
ブリッツによる攻撃で「アルテミスの傘」を展開する発生器を破壊され、防御が解かれた要塞へクルーゼ隊が侵攻を開始し、ユーラシア連邦の制止に対して「」ストライク
ブリッツの戦いによってアルテミス要塞は壊滅した。
悲運の始まりである。
機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズ
詳しくは基地司令だったジェラード・ガルシアの項目ではあるが、宇宙海賊に占拠される、MS部隊を創設するが裏切られる等、登場する度に毎回壊滅させられる事と為った。
『天空の皇女』では本編が始まる前にユーラシアはアルテミスを破棄しており、それを本作の登場人物であるフェアネス・ツヴァイクレが正式に買い上げた。
この際、内部に大規模のファクトリーを建造するなど改修された。現状では唯一、壊滅を免れている。
なお、同作の時系列は『DESTINY終了後のコズミック・イラ』としか明かされていなかったが、映画公開記念の読み切り漫画『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY スペシャルエディション』にて『天空の皇女』が過去として扱われており、コンパスがテロリストと交戦している旨が報道されている。この事から、フェアネスが買い上げて改修したのが先の出来事と確認できる。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
レクイエムを有するダイダロス基地ともどもファウンデーション王国が占拠しており、軍事拠点としての改修を行っている。物語中盤にて、拉致したラクス・クラインを連れてシャトルで宇宙へと上がるなり、アルテミスの傘で籠城、ダイダロス基地のレクイエムを使い、ユーラシア連邦首都モスクワを『報復』として焼いてみせた。
さらに、地球圏全土とプラントへ『アコードに管理されるデスティニー・プラン』の施行を強要、反発すればレクイエムを撃つことを宣言した上でオーブの首都オロファトへ照準を向けた。キラ・ヤマト達が無所属の海賊部隊として抵抗、ファウンデーション王国を批難した事でオーブへ向けたレクイエムの照準はミレニアムに切り替わり、挙げ句そのミレニアムにレクイエムを回避されてしまう。
その後、ラクス救出の為にアルテミスへ接近するストライクフリーダム弐式の対処は戦闘面に特化したシュラに任せる事になり、ブラックナイトスコード シヴァで出撃する。しかし、ストライクフリーダム弐式こそが囮であり、シヴァか出撃する際にアルテミスの傘を一部解除した事でミラージュコロイド・ステルスを展開したアメイジングズゴックの潜入を許してしまった。
そして、メイリン・ホークがハッキングでアルテミスの全隔壁を強制閉鎖、ハロによる睡眠ガスの放出でイングリッド以外を眠らせて、キラ達はラクス奪還して要塞を離脱。
その後に爆発を起こされ、こうしてまたもやアルテミス要塞は壊滅した。