曖昧さ回避
概要
アメリカ合衆国および周辺国原産の体長が11~18㎝、体重500~600gという大型のカエルで、オスの背は暗緑色、メスは褐色で共に黒斑がある。オタマジャクシも相当大きい。
流れが穏やかな水域に生息しており、夜行性で強い警戒心をもつため暗所を好む。
「ブオー、ブオー」という牛の鳴き声をおもわせる声で鳴くため、英名はブルフロッグ(牛蛙)で和名もそれに準じる。稀に「ニャー」と鳴く個体もいる。探偵!ナイトスクープでの調査では調査した大量のウシガエルの内103匹目で確認された事から相当稀である事がわかる。
貪欲と言っていい程の食欲の持ち主であり、目の前に餌があればすぐ食らいつく程。目の前で動く呑み込めそうな大きさのものには基本的に何でも飛びついて食べようとする悪食。成長しきった大型の成体ともなれば、あらゆる昆虫は無論の事、自分より小さなカエルといった両生類、爬虫類、魚類、甲殻類、軟体動物、小鳥、ネズミなどの小型哺乳類、果ては自分より小さければ同種のウシガエルまでをも捕食する。カエルの天敵とされる蛇をも食べる事があるらしい。
日本には1918年に食用ガエルとして導入され養殖されるようになり、国内で消費および海外輸出されていたが、フランス料理や中華料理で利用される以外には、独特の臭いや姿のため日本食文化には定着しなかった(後述するように一応、食味は鶏肉に近い。尚、ウシガエル以前から日本でも在来のアカガエルなどを食べる習慣が地域によってはあったが、珍味や非常食以上のものではなかったようである)。
しかし、養殖場から逃げ出したり廃棄された個体が繁殖し日本の生態系に悪影響をおよぼしたため、現在では流通は制限されており2005年に特定外来生物に指定されている。そのため許可なく飼育する事は厳禁(生きたままの移送も禁止である。許可が無い場合は捕まえたら必ず止めを刺そう)。
なお現在でも流通が規制されておらず、ペットとして飼育可能なアフリカウシガエルは名前に反しかなり遠縁の種。とはいえ成長すればウシガエル以上に大型化する上、しっかりした歯もあるので万が一噛まれたら危険なため、仮に飼育を検討するならその点をしっかり注意し、間違っても手に負えなくなったからと逃がそうなどとは考えないように。
調理
食用として導入されただけあって可食部位は少ないが(後肢の発達した筋肉が主に食べられる)十分美味な模様。
味はササミに近く、脂が少なくさっぱりとしている。炒めものやフライにすると丁度いい。姿揚げにして食べた人もいる
ザ!鉄腕!DASH!!でも「グリル厄介」にて捕獲し、調理を依頼している。
関連動画
前述のように飼育や生きたままの移送はできないが、捕まえたのを締めて食う分には自由。
こちらはアフリカウシガエル。動画の通り噛まれれば出血することもあるので注意。
食生活次第だが、この通り成長速度もすさまじい。飼育する際にはスペースなどをしっかり考慮しておくこと。
関連タグ
ニョロトノ…中国語で「牛蛙君」
アメリカザリガニ…ウシガエルの養殖の際に餌とするために輸入された個体が逃げ出し、その子孫が日本の生態系に悪影響をおよぼしている。実際、北米現地でもウシガエルの餌の一つではある。ウシガエル以上に何でも食べる悪食であるため、餌として飼う際も飼育が容易とみなされたため輸入された。又、アメリカザリガニもウシガエル同様に人間の食用にもできる。