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概要

1955年に発刊された柳田國男監修の『綜合日本民俗語彙』に貝吹坊という名で掲載された怪異。

備前国(岡山県和気郡)の熊山城跡地にある堀に住む妖怪で、「ボー、ボー」と法螺貝を吹いたような声をあげる。

「坊」と名につくが姿を見たものはおらず「音の怪」であるといわれる。

似たような怪異が天保時代に書かれた随筆『思斉漫録』にもある。

あるとき味地義兵衛という者が、佐賀県の唐津城の壕には妖怪が住むと聞いた。

味地が、そのままにしておけぬと調べに行ったところ、青い目の化け物が現れたが負けじと睨み返した。すると化け物は水のように溶けて消えてしまったという。

この話は平成以降の妖怪図鑑では、貝吹き坊の話だと紹介される場合もあるが別の伝承である。

一説には大正時代以降に食用として導入されたが、逃げ出し野生化したウシガエルの鳴き声が正体であるといわれる。

創作での扱い

上記の『思斉漫録』の話も含めて解説しており、坊主頭の妖怪が堀の中で法螺貝を吹いている妖怪画が描かれている。

  • あやかし百鬼夜行

報酬SRの妖怪で、妖術「目覚めの法螺貝」は怪属性の防16%アップの力を持つ。

  • ようこそ了法寺へ!

東京・西八王子に実在する「了法寺」をモチーフにした妖怪カードバトルゲームに「貝吹坊」という名で登場。pixivユーザーの柳葉キリコ氏が担当した。

  • 陰陽師~平安妖絵巻~

法螺貝を吹くカエルの妖怪。

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